ラストエグザイル-銀翼のファム- 第21話

 結局エグザイルとその鍵を保持したアナトレーの漁父の利?。
 まぁ最后グランレースをやるってことだけはどこかのサイトさんで見かけたので、あまり驚きも無く、仮に知らなかったとしても自然な流れではある。グランエグザイルが地球脱出船ということは予測できなかったな。まぁなるほど主砲に転用された推進器は宇宙にでるまで一回使えればよいだけのものってのはある。しかしなんだな、ファムたちが言うところの「こうなることを知っていて」というルスキニアのあり方が今一。別にうまくいったらこうするうまくいかなかったらこうするってフローチャートが出来ていたゞけなんだろうけど、でもうまくいかないこと前提にグランエグザイルを使った世界の恫喝ってのはあまりにも稚拙のような気がしないでもない。まぁそりゃグランエグザイルが未完成のまゝ自壊していく様は、建国200年ほどの未熟な合衆国が世界に手を広げすぎていま自壊の最中であるというのを描きたかったゞけだろうから、今更ルスキニアのやり方がマズいと言ってもしょうがないわけではあるが。
 しかしなんか中途半端な気がするな。サドリ元帥が孫と対面できないのはまぁこんなもんかという気がするが、そもそもファムが彼の孫設定ってのが必要だったのか?と言われると、あまり必然性は無いように思える。また、ギュゼルだのヴァサントだのといったお歴々のカップリングもなぁ。薄い本用のネタに萌えはするが、悲劇性もそんなに高まらなかったしなんか無駄な感じがする。ヘンな話、仕掛けはかなり入念に行われていたのに、逆にあっさりめなルスキニアとリヽアーナのエピソードがもったいない気がするな。まぁ確かに主人公3人、他主要キャラはほとんどカップリングがなされていないので、色恋沙汰を嵌め込めるってのは彼らぐらいなんだろう。まったく抜いてしまうと味気ないって判断だったろうし、テーマの主要な部分が枠組みにあってドラマ性にはないから、仕方がないっちゃぁ仕方がないのかな。
 クラウスとラヴィの出番はなくてもよかったかな。まぁ思い入れはあるんだろうけど、台詞なしの背景扱いでよかったんじゃないかな?。脇役ついでに言えばロシャナクとヤシュバルの1カットは欲しかった。
 結局成長したのはミリアだけといってもいゝほどで、これは意外だった。エグザイルの鍵になるところで世界を把握するって場面があったけど、それがなくても不自然さはあまりないだろう。ネットではファム無双って言われていたみたいだが、自分的には主人公だからこのぐらいが丁度良いと感じた。個人的にはもうちょっとジゼルの描写が欲しかったところだが、いっぺん逃げたところから彼女にフォーカスしていくのは時間がゝゝってダるいかもしんない。最終回としては物足りない感じはするが、まとめとして悪いってほどでもないし、こんなもんじゃないの?。