Steins;Gate 第9話

 フェイリスは過去改変でなにか得るものがあったようだな。
 過去改変を何度か行うと、とんでもないことになるらしい。そういや昔「ザ・フライ」という映画があって、自分が見たのはリメイク版なんだけど、物質転送装置を作った男が、話を端折るとハエ男になるというものがあった。いちおう最終目的は人間を転送することなんだけど、その原理が物質(人間)の原子配置を解析し、転送前のものは分解し、転送先で再合成?するというもの。映画では転送装置に紛れ込んだハエと人間が遺伝子レヴェルで融合してハエ男になるというものだったが、なんどか転送を繰り返すと取り返しのつかないことになるという構造は、なんか今回のテーマと似通ったところがあるような気がした。が、過去を一度改変したら元には戻せないんだよね。
 萌郁が未知だったり既知だったりするんだったらレギュラーメムバーだってそうなっていゝのに、(まぁ話を極端に混乱させないためではあるんだけど)そうならないとか、他にも色々矛盾というか極論的な部分があるんだけど、視聴者に問い掛けたい筋が立っているのですんなり物語にのめりこめたな。まぁ極めつけは過去改変で萌えグッズあふれる街だった秋葉原が20〜30年程前の電器街であった頃に「逆」戻りしたってのにビックリしたが。
 いや、実はこの作品、見始めるまでは結構抵抗があるんだけど、一旦中に入ると退屈しないんだよな。過去を自分に都合よく改変するって願望自体がお伽話だし、いやかといって登場人物達の性格付けからすると確かにお伽話にはなっていて、そのへんスタッフ(というか原作自体)がわかってやっているわけで、うまく手のひらの上で転がされているんだろうなと。