ヴィヴィ#10

 ふりだしに戻るの巻。なんか感想書くのに困って結構時間が経ってた。視聴中は、ヴィヴィに興味を持って通い続けた男の子が成長して松本博士と呼ばれるところで、これで#1につながったと感心してたのだが、物語的には溜めの段階なのかなとぼんやり思ってた。まぁ事態が変わってないのは個人的には納得なのだが、整理してみると、

  • ヴィヴィの歌で人を幸せにするという使命は、今までの在り方からすると聴衆を喜ばせてはいるが、彼女が歌を歌って人を「幸せにする」描写がほとんどない。
  • 前にも述べた通り、歴史を改変したが、改変後のフォローをしてない(マツモトには正史の記憶しかないらしい)から、そもそも改変したから事態が改善していると思うのは思い込みでしかない。
  • 歴史を最初に改編したあとに、そもそも想定されたイベントは本当に起きてたの?という疑問。
  • マツモトが過去に送られたというのは松本博士の人格的にはある意味ループものと考えてもオカシクはないが、ヴィヴィにとってはループではない。なので松本博士のヴィヴィにつらい思いをさせるというセリフの意図がよくわかんない。
  • ヴィヴィが歌えなくなったのはメタルフロートの件だろうと思うのだが、引っ張りすぎ。物語的にはそれを克服しないと再び歌えないはずだが、ヴィヴィが沈み込む描写が数々あってもメタルフロートの件をあまり思い出さないのはどういう意図があるのか…。

 みたいな。ただ、伏線を一見でたらめに投げているようでありながら、視聴者に予測を困難にさせるためにわざとバラバラにして補助線を引きにくくしている可能性が大きいので、そのへんはさすがにラストまで視聴しないと評価できないというか、ラストで一気にピースがぴったりハマるって展開になるのかどうか。
 今回の話でいうと、自分はAIを底辺労働者のメタファーだと思っているがゆえに、博物館にヴィヴィが展示されてしまう流れは、人間動物園かよみたいな感じでけっこうキツかった。ただ、これは割と制作側が意図してやってるんだろうなという気はしてる。そういう状況ではよけい歌う理由を欲してしまうというか、極限状態に陥るとなんでもいいから縋りたくなるそういう心の動きなんかがあるのかもとか。
 ED、今までインストゥルメンタルだったのが、歌詞がつく流れ?。