夢喰いメリー 第3話

 最后の天使風ネーチャンの啖呵、カッコいゝなぁ。
 うーん、夢の世界はもう1人の自分のありたい姿なんて前回言ってしまったから、今回のお話がちょっと違っているようで面喰った。たゞ、イチマはやっぱりみなとの潜在意識って見方もできるわけであって、みなとは自分に都合の良い「トモダチ」像を作り上げ、それに当てはまらない現実の他人は自分から拒否して、妄想の殻に閉じこもっていたよ…という考え方もできる。それがメリーや夢路などの攪乱要員に巻き込まれて遊ぶうちに、他人と遊びたがっていた自分の本当の気持ちに気がつくというもの。まぁみなとの口調があの年頃の女の子にしてみればヘンではあるものゝ、礼儀正しそうな所謂「良い子」っぽく見えるので、フツーに解釈したらやっぱ夢の世界の住人…つまり夢魔だ…は夢を見ている本人とは何の関わりもない別人で、夢魔は人の心の弱みに付け込んで身体を乗っ取りやすい人間を食い物にしようと狙っているよと考えるほうが素直ではある。みなとにイチマとの関連性を示すような服装や小物がないだけに、イチマが潜在意識中のもうひとりの「みなと」と見なすことが非常に難しい。
 しかしアレだな、メリーを夢路にまとわりつかせるために、夢路の特殊技能を利用するとはなかなかやるな。しかも本当は友達が欲しいみなとの回に、本当は仲間が欲しいハズのメリーをこのタイミングで被せてくるというのもいゝ構成。が、高いだけで何の役にも立っていそうに無い塔にメリーが佇むとか、絵面しか考えてないだろ…。