夢喰いメリー 第8話

 畳を食ったことがあるのか?。
 新品の畳の香りは結構かぐわしいぞ。まぁそれはともかくエンギの主であることが明らかになった上での由衣と夢路の対面。ん〜、なんだか夢の住人が現実を乗っ取るとか言ってるが、これ、現実社会ではどういう現象に当たるんだろう?。今回飯島が生徒の進路について面談していたが、それは生徒の「夢」をストーリー上言語化しているということである。えーっと、今までどんな夢があったっけ?。夢魔と二人っきりであそぶとか看護とか小説家だとか戦隊モノの正義の味方とか、そして今回は獣医に絵を書く仕事だ。そう、それらの夢は、まるで「夢のようなお話」であるわけだ。そこには人間の社会を成り立たせるための基本的な仕事などが入っていないおとぎ話の世界だ。だから、もしかするとそういう夢(=個人が持っているなりたい自分すなわち夢魔)を全部現実化したらどうなるか?、そりゃ大変なことになるだろ?ということが言いたいのかもしれんわな。いや、ホントにそんな話なのか?。が、夢魔が現実を乗っ取るってどういう意味なのかは、あまり明示的ではないような気がするな。まぁこゝは一つ様子見ということで。
 次号予告だと夢魔は絶対元の世界には帰ることが出来ないらしい。で、無駄な努力を今までしていたなんて悲痛な叫びのナレーションが入っていたような。ん〜、なんというか社会の不可逆性(というか時間は決して昔に遡る事はないということか)を示しているようで妙に腑に落ちるというかなんというか。が、元の世界に帰れないとして、メリーだのエンギだのがどのように自分と格闘するのかは確かに楽しみである。そして夢の世界から夢魔が際限なくやってくるらしいが、これと夢路というか現実世界の人間たちがどのように対処するのかも楽しみ…というか一部の人間以外は夢魔の存在を自覚できていないわけで、対処もクソもないだろうとは思うのだが…ではある。単純にメリーやエンギがこの物語でいう現実社会に居場所を見つけてメデタシってお話じゃないよな。居場所云々は前回今回でやっちゃったし。