CinelliのハンドルバーIntegralter→Ram bar交換記 前置き

 まぁ要するに苦労したから読んどくれってなもんだが、実質のところ、以前この自転車にIntegralterを取り付けたとき、非常にケーブル取り付けに苦労したよってのが第一義だったりする。
 今でこそIntegralterはフィクサー(後が固定ギヤの、つまりピストに乗っている人)に珍重されているが、もともとはハンドルに剛性を求め、また長時間手を当てても疲れないよう水平部分をパームレストとした当時は画期的なロード用のハンドルバーではあったのだ。まぁ昔はチネリといえば力道山が乗っていたとかで有名なレース指向のメーカーというイメージだったが、経営困難に陥り、10年ほど前から今の経営者によってオサレメーカーとして売込みがゝけられている。で、今乗っているStarshipというフレームは、コロンバス社のアルミ6061合金でつくられた軽量チューブで構成されるフラグシップモデルだった。最初はこのフレーム用のフォークの生産が間に合わず、Timeのフェザーライト(たしかこのモデルはフォークが1'だったと思う)が装着されており、次年度モデルでようやくマッスルというフォークがセットになって販売される。自分はそのモデルを持っているのだが、実はその次の年からチネリはフレームを、フレーム・フォーク・ハンドルバー、ステム・バーテープのセット販売にしてしまう。で、このStarshipにセットになっていたのがIntegralterだ。で、自分はこのIntegralterを何とか手に入れたいと思って四苦八苦した記憶がある。前にも述べたが、日本に流通しているこれはほとんどが1'のばかりで、マッスルフォークにはこれが嵌らない。なんとか28.6mmすなわち11/8'のはないかと捜したのが合衆国のサイト。海外通販で何とか手に入れたわけだ。で、組み上げる時に大変な苦労をした。このハンドル・ステム一体型のハンドルはケーブル内蔵の穴が空いており、それにケーブルを通すので苦闘したのだ。今回買ったRam barは、インナーワイヤーガイドであるチューブが通してあるが、Integralterにはそういう親切なものはなかったのだ。説明書にある通り、「まずインナーワイヤーを穴から穴に通して、そしてそのインナーワイヤーをガイドにアウターを通せ」を実行しようとするのだが、まずそのインナーワイヤーが通らない。穴と穴が直線的に通るようになっておらず、しかも溶接部分でインナーが引っ掛かる。そしてインナーワイヤーが通っても、アウターがいろんな所で引っ掛かってなかなか通らない。まぁかなり不親切な構造であるのは後述の通りではあるのだが、それでもトータルコーディネートとしては、外見はカッコがいゝ。でもまぁ不具合もあって交換を試みたのだ。
 今回自分でRam barを購入して取り付けたのだが、*1取り付けをやってブログかなんかでそのノウハウを公表しているところは見当たらなかった。実際の作業の画像はほとんどないのだが、この記事を参考にして、何らかの益があれば嬉しいと思っている。が、的外れなことも多々あるので、参考にならないかも…と逃げを打っておく。

*1:Integralterよりは簡単でも