今日はSL-01に乗ってみた。

 カセットにカンパ13-29Tを嵌めているので、クロスレシオの感覚を掴むためにちょっと乗ってみた。基本ペダルをつけて空気を入れ、サイコンを取り替えて乗っただけなんだが、結構面白かった。ポジションで雰囲気が違うのだ。
 自分はだいたいサドル高をBB中心からサドル上面までの距離にしていつも75cmぐらいにしているのだが、今日乗ったSL-01はいつもよりやけにサドルが低いなぁと感じたのだ。で、帰宅して測ってみると、いやいやSR600より5mmほど高かったという始末。アップライト(上体が起きる)ポジションだとは思っていたんだが、人間の感覚って恐ろしいな。
 で、ハンドル高を測ってみたら、さすがにこれはSR600より高かった。フォークコラム部分のステム中心と地面との距離を測ると、圧倒的にSL-01のほうが高い。SL-01だとヘッドキャップに高さがある上、コラムスペーサーも30mm分あるので、一番高いポジションにしてあるのだが、どうもコラムスペーサーをすべてステムの上部に逃がしてやるとほヾ同じ高さになることが判明。これでもハンドル高が高ければステムのハンドル取り付け部を緩めて、ハンドルの取り付け角度を変えるつもりだったが、そこまではしなくてもよかったっぽい。まぁとにかくハンドルを低くして、ついでにサドルの前後位置もSR600と合わせるために、ブラケットとサドル前部との距離を同じにしておいた。既に10kmほど乗っていたのだが、ポジションをSR600と同じにしたので、近所をちょっくら走ってみたが、なるほどSR600と同じ感覚で乗れる。変更前のボジションだと力が入りにくかったのだが、変更後だと回すのがちょっと楽になった。アップライトポジションだとサドルにどっかと座ってしまい、上半身の力が上手く使えないんだろうな。以前の自分だったらハンドルが高いほうが楽と思っていたゞろうに。
 さて、ギアの具合だが、言うまでもなくアウターに入れることが全く無かった。前39Tのみなのだが、困ったことに高速域では39T×13Tを使うことが何度かあった。今注文して(明日には届く)いるクランクが46T-36Tなのだが、3.00という倍数比はアウターに上げないと無理な選択になる。高速って言ったって35km/hぐらいだからな。追い風ってのもあって気持ちは複雑だが。
 常用域は17-19あたりだった。これはSR600の構成でいうと、50×21-23Tとほゞ同じ。なるほどクロスにするんだったら18Tが欲しくなるのはわかった。というわけで、いや、なんつーか、46-36Tというのもなんか微妙な感じだな。前インナーで後ろはトップギアまで使い、平地追い風でスピードを上げる時にはアウターに切り替えってところか。今日乗ったところだとインナー×トップという組み合わせでチェーンがアウターに引っ掛かるってのはちょっと気になるぐらいだった。これがSR600だとトップはおろか3段目ぐらいだとチェーンがアウターに引っ掛かるのでインナートップは使えないのだ。46-36だと歯数差が少ないからアウターに引っ掛かりにくいとは思っているのだが。
 しかし、久しぶりにSL-01に乗ってみたが、凸凹道だと後ろのあたりからなにやら立て付けの悪いガチャガチャ音が聞こえて気になった。あまり部品が緩むところも無いハズなんだが、止まって自転車を持ち上げ、地面に落とす動作をしてもそんなには音はしないので何が原因かわからないのが不気味だ。コンポはクランクがトラバティヴなのを除けばカンパなのだ。新エルゴウルトラシフトでシフターとRDはケンタ。久しぶりにエルゴに触れたが、実はSRAMのほうが確実にシフトしてくれるのに驚いた。エルゴだと巻き上げ時にシフトダウンしてくれないことが結構あって、ちょっとげんなり。あ、あと、フォークの振動なんだが、SR600とSL-01で差が気にならなかった。サスフォークの意味があるのかSR600!と思わなくも無かったが、いつもの急な坂の下りだとさすがにサスフォークのほうが安定していたので意味が無い事はなかったかな。が、SL-01についているのはTIMEのミレニアムフォークアルミコラムで、確か500g強だったと思うんだが、サスフォークが1kgぐらいするのを考えると、やはりサス機構をつける必然性は無いように感じた。TIMEのカーボン積層技術は、カーボン繊維だけでなく、振動吸収性に優れるという触れ込みのヴェクトラン繊維も織り込まれているらしく、そのせいなのかもしれない。
 さて、カンパクランクをついに実装するとかとのことで、初のパワートルクに対応して工具を購入していた。
 今ドキのスルーアクセルクランクだと、だいたいボルトナットを取り外せばバラバラになってくれるのだが、カンパのパワートルク方式ってのはちょっと具合が悪い。スクエアテーパーだとクランク抜き工具が使えるのだが、まぁ原理としては押し抜きとでもいったほうがいゝのか、似たような感じなのだが、別の工具が要るとのことで購入していた。ストレートのベアリングプーラー 19-9917というもの。 
 
 これは箱。なにやらデカい。
 
 これが本体。箱を持ったときもおかしいと思ったのだが、この工具、かなり重かった。別に重量を計ることも無いのだが、ためしに計ってみると1kgとは言わないまでもそれに近いぐらいの重さだ。ようつべにカンパが公式にパワートルクの取り外しの動画を公開しているのだが、組立工員が持っていたのはもっとコンパクトで軽い奴だったような気がする。もっと捜せばよかったかな。ちなみに価格は2380円。ネット価格で数%割引な上に3000円以上注文だかすると送料が無料なので2セット購入した。まぁこれは取り外しの際必要なだけで、取り付けには必要ないのだが、取り付けの最中、もしくは直後に使うことになるハメにならないとも限らず、その時に慌てないためにあらかじめ購入していた。