戦う司書 第19話

 要するに神溺教団=自民盗、武装司書=官僚だよな。神溺教団の秘密を守れる武装司書だけが高級官僚として天下り・渡り・自民盗*1という特権階級になれるっていう日本のシステムと一緒。
 っつーわけで、ヴォルケン、本になる。オリビアも人を売ったとか言ってるけど、売られた人に言わせりゃ、オリビアの志にあこがれ、支援していたというなかなかに泣かせる構成。オリビアのやったことってのが、虐げられている民衆の記憶、というか正常な判断力を取り戻すことってのが、一人の個人としてやれることの現実的な成果として無理のないものだったってのも美しいわな。
 うーん、わかりやすかったせいか、なかなかにして胸にクるものがあったねぇ。自分なんかはハミュッツは清濁併せ呑む役柄だと思っていたんだけど、今のところそうではなかったという流れになってる。官僚なんかもそうだよな。邪な心を持った人間が、特権階級の意を汲んで利権に与り、むしろなんとか人の役に立ちたいと思っている官僚ほど冷や飯を食わされ、裁量を揮える立場には決して立たせてもらえないっていう。欲が強く、人をたやすく切り捨てる人間ほど出世するって構造がありありと描きだされていていたような気がするよ。
 新OPの最後のほう、貧しくとも生き生きとしている少女時代のハミュッツの立ち絵らしきものが見当たるが、このまゝハミュッツが悪者のまゝ終わるとも思えないんだが。そういや、この作品のプロデューサーに偽まる氏の名前が。

*1:自民盗を作ったのは、大日本帝国時代の特権官僚だったりするとこも一緒