いや、実はもう日曜討論のことは書くのがだらしいんだけど。

 やはりマスゴミの世論誘導についてメモはしとくかと思い直す。最后は短くまとめたいがそうならないんだろうな。
 社会保障と税の一体化についての件だが、いや、もうね、これ消費税増税国民総背番号制をやりたいがための世論醸成だろって感じだった。まず片山虎之助が消費税のすばらしさについて語っていた。やれ広く薄くって耳障りのよい言葉を弄していたが、こいつをトップバッターにもってきたんHKの悪意を感じざるを得なかった。こいつ参議院幹事長という肩書きで、幹事長という言葉の響きでいかにも偉いんですよといった演出をしていたな。というか、コイツ、貧乏人は搾取すれば子を成せずいなくなるから反撃を受けず、特権階級はやりたい放題って自民盗時代に放言してたヤツだろ。
 いや、なんていうのかね、消費税は逆累進課税であるってのはネットを見てれば大抵目にするもんだけど、テレビ・新聞ではあまり見ないからなぁ。そりゃB層はだまされるでしょなんて思ったりする。何のメディアで、何時目にしたのか忘れちゃったんだけど、バブル崩壊後、せっかく上向きかけていた景気を消費税の増税で急激に冷やしたのが橋本竜太郎で、1997年はたしか倒産件数が多く、何人もの中小経営者が首を吊ったらしいのだ。それで、橋龍が死んだ時には祝杯をあげた人間が結構いたらしい。なんつーか、経団連を構成する大企業あたりは、消費税増税法人税減税をよろこぶが、同じ経営者でも、そもそも黒字を達成できない*1中小企業の経営者とか、小売(卸もそうだろうが)なんてのは喜ばないと思うんだよ。それが製造業を中心とする大企業は輸出で甘い汁を吸うために、そういう構造にしちゃってる。
 いやね、それとは関係ないかもしれないんだが、例えば成長戦略とか言ってるのもいたんだよ。でも輸出を主とする大企業に有利な構造では、経済成長は無理なんだよ。輸出企業は輸出をすればするほど円高になり、その円高を解消するために国のカネを使うという事態になっている。輸出企業を儲けさせてやるために、その何倍も、何十倍ものカネを使っているという本末転倒な構造になっているワケだよ。国富が経団連企業によって食い潰されているという状況。輸出企業は別に日本に貢献しているわけではないんだよ。もうどんどん海外進出をしており、輸出企業を優遇しても彼らは日本の雇用を増やしてくれるわけではない。彼らにカネを渡したところで、それは海外投資や海外進出のための費用に使うだけで、決して日本の雇用を確保してはくれない。ならば、失業している日本人は購買能力がないわけで、景気がよくなる要素のひとかけらもない。そういう企業が日本人の雇用を切り捨てゝいるのに、切り捨てられている日本人からカネを毟ってしまう構造が、法人税減税・消費税増税なわけだ。仮にそういう企業が海外で商売に成功したとしても、さらに安い労働力をめざして海外志向が強まり、国内に投資なんてしないぜ。そしてそうやって市場として魅力の無い日本に、海外の企業がなんで投資をするの?。日本の企業ですらしないのに。
 日本で製造をする限り、もう国内で製造した商品を海外に安く売るという時代は終わっている。商品に機能を詰め込んで付加価値を高めるといった方法ですら終わってる。本当に日本でしか作れないものを作って売るという方法も、そういう高度な技術を維持するってのを、自民盗が詰め込み教育の見直しというのを中曽根臨教審でやったおかげで崩壊寸前だ。クスリだとかはもうシンガポールに追いつけないだろ。自動車ダメ、家電ダメ、情報機器ダメとなって何が残ってるの?。いや、ホント製造はもうダメだよ。製造・輸出のコンボで生きてる企業は、もう以降どれだけ法人税を減税しても逃げる時は逃げるし、いやもう既に逃げてる企業は多いだろ。それでも残っている企業は残るだけの理由があって残っているわけで、それは法人税の多寡が理由ではない。まぁ正直加工貿易で生き残るんだったら、兵器産業ぐらいだと思うんだけど、まぁ日本は先の対戦の戦勝国に航空機開発を断念させられているし、今もそうだろう。憲法も改正したほうがいゝだろうし、理系教育も充実させなきゃならないだろう。大国がゆるしてくれないだろうから論外だが、許してくれたとして、仮に実ったとして30〜50年後。無理だよ。正直観光だのアニメだのぐらいしか海外相手に勝てそうな分野を思いつかない。じゃぁ内需中心にしろよと思うのだが、またそれは別の話だ。盛大に話がずれた。
 何時だったかは忘れたが、一ヶ月以内に野田は増税を強行するだろう、そしてそれは予算を切り詰めるとしても切り詰め余地を確保するために財務省の操り人形としてやるだろうというのを目にした。今の収税規模だともう切り詰めが不可能なんだと。官僚が自分たちの利権を削られたくないからと、あらかじめ増税でバッファを増やしておき、利権の減り分をすこしでもなくすというものらしい。基本財務官僚は予算配分権力を行使してふんぞり返っているから、予算を配当されなかったところからは露骨な反撃が来る。そうなると予算の編成作業自体ができなくなるわけで、それだけは避けたいのだろう。民主党としても、まぁ小沢はわからないが、野田あたりは支持層への予算配分が出来なければ支持を失うぐらいの認識はあって、そのへん財務官僚とは仲良くしときたいのだろう。公務員の給与削減も、基本公務員から給料を奪ってゞも支持層に国家予算を配分しときたいわけで、そのへん官僚への優遇は忘れない、つまり天下りなどには一切手をつけないか、抜け道をこっそりつくっておくのだろう。まぁ国民を騙して成功すればウハウハだし、失敗しても努力はしたぞと財務官僚への言い訳も立つ。でもそれは決して先の衆議院選挙で民主党を支持してくれた層へ報いる行為では全くない。約束破りだけでなく、泥棒行為としか言えない。増税をして得られるものは、一番重要な雇用でもないし、景気の回復には全く繋がらない。もちろん国内産業の振興とはまったく逆行している。
 それをんHKは消費税増税ですべて解決とまではいわないが、仕方が無いといった論調にしているワケだ。国民の敵だよ。いや、特権階級がんHKにとっての国民といわれゝば、確かにそうだろう。番組の最后で各党の代表者に30秒づゝ喋らせていたが、自民盗の野田毅だけ倍の一分喋らせてた。たぶんえこひいきをするだろうということで、時計を見て測ったら案の定だよ。B層は確実に騙されるだろう…というよりもう既に騙されているだろう。国民に負担をかけないよう、増税以外の方法で復興は成し遂げることができる。できないのは現状を変えたくない特権階級の妨害によるものだ。今の構造のまゝ、カネさえ他者から奪えば彼ら自体は安泰だし、他者が弱体化する分彼ら自体の権力基盤も強化される。本当の産業振興、震災復興は環境や構造の激変を伴う。おそらく特権階級はその激変を指導できないし、変化の過程で特権を失うだろう。ならば邪魔するまでだってことだろう。増税で自分も傷を受けるかもしれないが、程度は少なく、他者それも自分以外の弱者は確実により深手を負うのだ。うまくいけば私腹を肥やして権力基盤を強化できるとなったら、やらない手は無いだろ。そういう特権階級の片棒を担いでいるのがマスゴミだ。何度も言われているだろ?、マスゴミには特権階級の子弟がウヨウヨ跋扈してるぜってのは。マスゴミの情報なんて鵜呑みにするぐらいだったら、最初っから信用しなければよい。今回の日曜討論なんて誘導のし方がホント教科書通りだったよ。

*1:つまり、もともと法人税を払っていない、とうか払えない