真・恋姫†無双 第9話

 EDの流れがやっと今わかったよ。行列のできる饅頭屋ね。
 またもや世直し。この作品の面白いところは、決して主人公たちだけが世直しをするってわけじゃないこと。今回も、自分の仕官が目的ながらも、困っている人をほうっておけないってのがいるんだよって構成になってる。反面、困っている人を食いモノにしているのもいるんだよと。で、弱いものを食いモノにする連中は容赦なく流してる。萌えアニメの体裁を取っているから、エグい人殺しの場面は出さないんだけど、今回の策で流された賊は、どう考えても死んでいるよな。ここで無理矢理賊も改心して仲良く過ごしました…って結論に敢えてしないところが、雑破業のわかっているところだわな。
 宝剣を失って、でもそれにこだわる劉備もわざとらしいというか、関羽の結論に導くための前フリだわな。劉備もモノにこだわっているつもりもないんだろうけど、でも象徴としてのモノにはやっぱり執着があるわけで、そこらへん人間ってものがよく描写されていたと思う。スパっとそれを断ち切る劉備はある意味できすぎだわな。龍の卵が割れて、龍が生まれるってのは、割った劉備がそうであるってことだろ。まぁ龍なんて中国では皇帝を意味するわけだし。
 しかし、この作品にでてくる英雄たちが、例外もあるにせよ、揃いに揃って藤原直哉のいう「わけのわからない管理職」とは一線を画すので、もうウルウルし放しですよ。