マッハGoGoGo 第36話 密林の怪戦車(後編)

 ミッチー「レースは明日よ。」
 意図はわかるんだが、要するに詰め込みすぎなんだよ。でも何が言いたかったのか?といわれれば、薄くともあるような気はする。ゲルト帝国グール総統は、ヒトラーよりは安部晋三に激似だったわな。あと、戦車よりマッハ号のほうが強いってありえなくね?。ヴィレル・ボカージュヴィットマンのように、戦車で撃退するほうがまだリアリティがあるかと。
 土人の言う怪物が、研究の末の巨大化生物ってのは理屈が合っていたのだが、でも大枠としては悪の陰謀を叩けというもので、研究の罪深さまでは切れ込んではいけてないような気がした。
 うーん、またうだうだ書いていくのだが、アタックNo.1でたまたまGyaOレビューを見たことがあって、その書き込みが当時の製作に関わったスタッフのものであった。当時あの作品にこめたかった思いがあって、それを今の価値基準で浅薄な批評をしてほしくないとの悲痛な願いで、なんとも複雑な気分がしたものである。で、アタックNo.1が'69放映開始で、この作品は'67放映開始である。そもそもターゲット層が違うし、注力している部分も違っているのでなんともあれだが、この作品はあんまりストーリーの練りこみはなされていないんだろうなという気はする。この2年の差が結構大きいんだなというのは、結構考えさせられるものはある。昭和TVではないが、ヤッターマンあたりだと、社会問題などにつなげるにあたって、確かに原典や現実の事象にあたっているんだろうなと思わされる回がたびたび見受けられる。手塚作品あたりも見なくちゃなんないが、アニメにメッセージ性を与えるようになったのは、結構な努力の結果なんだろうなという気はした。