仕事なのに夜更かし。いちおう最終回あたりに感動のヤマ場はあったんだけど、うーん、なんていったら良いのか、結論自体は初めっからそうしとけみたいな感じが沸々と。というか、予定調和をやっつけ仕事で詰め込みましたって感じがB級を超えてしまっている。
カズキと対比される蝶野の見せ方がよくわかんないな。あからさまに奇を衒っているので、まさに道化役ではあるんだが、最後ヒロインを上回る主人公への理解を見せてくるところから、どう考えても裏主人公といった感じだ。陰と陽との対比でいう陰のほう。はてなキーワードでカルト的人気という記述があるが、読者の注目を集めるためにわざとああいう格好をさせているわけで、見かけの変態ぶりのおかしさに喝采するのはどうなんだろうな。
しかし、そこまで重要というラベリングを施しながら、主人公への依存ぶりがちょっと見苦しく、距離が近すぎる描写のような気がする。最后のへんでは、結局(蝶野だけでなくみんな)構ってちゃんなのかというほどの寄りかゝりぶり。ライヴァルという程には自立していないなという感じか。そういう描写なのか?。
というか、全般台詞の繰り返しが多くてちょっと煩わしかった。原作のほうがどうなっているのかわかんないが、この形態が少年誌特有のわかりやすさを目指したものなのかという疑問が浮かぶ。後半の戦闘シーン自体魅力がなくなっているのに、お約束通り技を叫ぶのも空しかった。声優に実力派をそろえていたせいか、さすがに耳障りということはなかった。
うーん、しかし厳しい言葉を並べても、視聴して不快というほどでもないんだよな。間の取り方が悪いわけでもないが、かといって台詞が引き立つというほどでもない。絵もよく動くんだが、メリハリが弱い。キャラも個性のキツいのが揃っていながら、目立ちすぎてどぎつくも無いが、かといって目が離せないほどの吸引力があるわけでもない。刺激の感じられない香辛料を食べさせられている感じ。
おなじジャンプものでもBLACK CATはここまで物足りないとは感じなかったんだけどなぁ。どちらも人気作家の成熟した作品のハズだしな。もしかするとブラックキャットのほうは今視聴すると、この武装錬金のような物足りなさを感じたりするんだろうか。
前半は勢いがあったし、そのおかげで最終まで突っ切れたのだけど、どうも中盤で減速したっぽい。素材は高級なのに、なんで持ち味を活かさない調理法なの?、そりゃ不味くはないけどさぁみたいな感じか。墜とすほどでもないが、斗貴子さんの水着姿以外、人にオススメできるのはちょっと憚られるかな。おもろ−。