月面兎兵器ミーナ 第3話「やくそくの魔球」

 第3話にしてはやくもバンク省略。正しい判断だとは思うが。
 魔球はボークでしたという結末なんか?と思ったが、そこまで突き抜けてはなかった。水色タオルといいなんか安直。野球自身に深く切り込まなかったのは正解かな。
 主人公の微妙な立ち位置について、もうちょっと悩ませるのかと思ったら、あっさりと若者らしい結論に。そういう作品でないだろうからいいんだろうが、それならもっとばっさりとやっちゃってもいいんじゃないの?とも思う。エール星人のあり方に含むものがありそうなんだが、これもかすっただけでした。画面全体が明るい構成でテレビ局の暗部を決して見せないあり方には、作品がそろっていても全話放送をさせなかった前科がフジテレビにはあるだけに、製作者もピリピリ気を遣ってん*1のかなぁ?と思わんでもない。どうせ深さを期待される作品でもないんだろうし、いっそのことバカ方面に突き抜けちゃえばいいのにと思うのだが、批判色を滲み出させたいのか、少しはストーリーに深みを持たせたいという色気があるのか、腰が落ち着かない感じがしてならない。気のせいかもしれないが。
 気晴らしにこの作品にしてみたのだが、その効果はなかった。つまんないということはないんだけど、やたら話がバタバタして落ち着かないんだよね。節操なく気を惹きそうな要素が詰め込まれているみたいだけど、こなれてないって感じかな。一生懸命なんだけど、どっかズれていて、でも本人の努力とあんまり関係ないところでオッケー*2となっていて、結果オーライなんて植木等の時代じゃねぇんだから、お気楽気分にはならないって。努力が報われるって道徳的な作品にしろとも思わないし、往々にして世の中そんなもんだとは思うんだが、現場で泥をかぶっている人間がこれ見てスカッとするつくりでも共感するようなつくりでもないわな。まぁねぇちゃん達のギリギリのお色気を楽しんでしゅーりょーなんでしょうかね?。

*1:どうせアニメのほうが売れるとなりゃ節操もなく重視してくるし、機嫌を損ねる云々は気にしてもしょうがないと思うが。打ち切りの件だって当時の担当者が今も権威を振るっているとは思えないしなぁ。まぁそういった事情かどうかはともかく、素材が素材なだけに気を遣うのはわかる気はする。

*2:女子高生アナのひたむきさが視聴者にも…と言っていたが、それはおそらく上っ面の部分だと思う。結局ドクター秩父山ではないが「かわいいから許す」というレベルなんじゃないかと。