■ - カタログ落ち

今期終了分アニメ総括

　そういや前期、自分が視聴してたアニメのかなりの割合、政権批判が仕込まれてるからそれを整理したいとか書いていた気がするが、すっかり忘れてたな。まぁアベも退陣したし、SAOがそのタイミングで悪役退治を果たしたのは劇的だったが、SAOにしてみりゃコロナ禍で延期の果てなので運要素が強いというか。逆に今期アニメはそれほど政権批判の色は感じなかった。たしかに4月の時点でアベのコロナ対応が最悪でレームダック化は見えていたが、それにしても統治能力が皆無なのが露呈して退陣まで追い込まれるとは思っていなかったから、まさかアニメ制作陣はもうアベの退陣が見えてたからもう政権批判はいいや…って見切ってたはずもないし、そのへん結構不思議な感じではある。それはともかく取り急ぎまとめてみる。

異常生物　個性の違いを認め合うというテーマのように思われるが、正直二昔前の終わりなき日常系の萌えアニメっぽく感じた。ギャグが盛りだくさんでテンポもいいから見飽きない。
うまよん　個人的な当たり外れはあったが、それなりにキャラを生かして軽妙なショートアニメにまとめてた感じ。
GOH　動画部分に注力してたし、その部分は見ごたえあったが、肝心のテキストが古臭い。恨なら恨を突き抜けてくれたら韓国オリジナル要素が全面に出てよかったろうにと思うが。
デカダンス　管理社会ディストピアの活写には長けてたが、テイストが上滑りしてる感じで自分のような年寄りにはちょっとついていくのがしんどかった。ただ、全体を見渡してみるとテキストの配置は絶妙で出来はいい。
かのかり　人間ドラマとしてのリアリティはイマイチだが、おそらく原作段階からそれは投げ捨ててる模様。資本主義が恋愛まで深く浸透して手遅れになってるのでは？という感じでテーマが投げられているのが個人的にはとても良かった。
宇崎　第一話を視聴して全体の傾向はつかめたし、その把握はおそらく間違ってない。宇崎は性的イコンというよりはフツーに懐に飛び込んでくる可愛い女の子で、新しい形の押しかけ女房って感じ。数話見て好みに合えば全部視聴したら？といった感じ。
SAOアリス大戦　シリーズラストにしてはドラマを長引かせることもう空虚以外の何物でもないといったところ。人工AIの未来やおそらく招来する問題については個人的には見たいものが見られて満足。でもこの内容だったら前回に続いて3～4話で構わないのでは？とは思った。
ラピス　個人的には最近のアイドルものの傾向を掴むことができてそれなりに得られるものがあったが、正直テキストは平凡。おそらくアニメスタッフも売れることとメッセージ性とのバランスには苦労してたのでは？。アイドルものとしては平均程度のクォリティはあると思うから、入門者や何が何でもアイドルものは逃したくない人にはこれで十分ではなかろうか。
賢者タイム　前半は個人的にノレなかったが、それ以降キャラの立ち位置がはっきりしてからはそれなりに面白かった。ただ、タイトルのような即オチギャグは狙った効果はそんなに発揮してなかった模様。
エグゼロス　お色気とテキストのバランスは長けてると思う。中盤の心情描写は結構真面目で割と真剣に作られてるような気はした。自分にしてみたらお色気作品の中では評価が高い。なんでやろ？。
富豪刑事　丁寧な作りだし前半はかなり見ごたえがあったが、後半の主人公父の正体を探る編はダラダラしてた印象。悪くはないけど、もったいないという感じ。
ジビエート　初回見たときは大丈夫か？これって感じだったが、回を重ねるごとに個人的には面白くなっていったという印象。B級テイストは今まで繰り返し述べてきたが、泥臭いドラマで救いのない展開が、逆にそれだから魅力があったと思ってる。おそらく10人に聞いたら半分以上はネタアニメだと答えそうなクォリティだが、個人的には全然嫌いじゃなかった。
俺ガイル　正直主人公の逆玉展開で終わるとは思ってなかった。前クールまでの主人公のスティグマ展開が印象強かったので、今期もそれを期待してたからアテは外れたが、結局出世欲に駆られたという結末も含めて良く出来てる作品だとは思う。
モン娘医　最初見たときは、レビュアーズとかけものみちあたりの色物だと思っていたから、医学と獣医学の知識を丁寧に噛み砕いて構成した作品だと判ってそれなりにしっかりした作りと評価を割と初期から変更した作品。メッセージ性は堅実だが平凡で、手堅くまとまってはいるが突き抜けたものを期待してはいけないような気はする。長く続けばおそらく自分は飽きると思うが、この程度なら飽きる前に走りきってあー楽しかったで終わってよかったみたいな。
ていぼう　ハウツーものとして出来もいいし、このストレスの無さは見てて癒やされる。失点のなさだけでなく、初心者向けにしてはもう一歩踏み込んだ要素がうまく構成されてた感じ。視聴前から一押しの予感大きめの作品だったが、視聴を終えてもその評価は変わらない。
天晴　最初は戸惑ったがそれなりに楽しめた作品。個人的にガンアクションは興味ないし、メッセージ性も井の中の蛙を脱却して世界に目を向けろって手垢のついたもの。コストが結構かかってそうで、その割にメッセージ性はこんなに平凡で大丈夫か？と思わなくもないが、まぁ出来は悪くないとは思う。

　いちおう未視聴作品としてGREAT PRETENDERを隠し玉として残しているが、視聴予定は未定。