無印なのは その5か

 眠い。ひたすら眠い。仕事で一日中ストレス性緊張が切れず。なんでアホは自分のことだけしか考えないんだろう。そうは言っても自分は事態を収拾しているつもりで的外れなことをしてよけい混乱させている可能性もあるのですが。
 無印なのはですが、時空管理局との約束をなのはが破ります。転送装置の管理がやけにずさんな気がしますが、とにかくなのはは現場に急行。レイジングハートの起動では宣誓を行わせております。約束を破ったあとだけにレイジングハートとの信頼を失わないためにもこの行動(描写)は必要と製作者は判断したものと思われます。協力してジュエルシードの暴走を止めるのですが、応援に駆けつけたクロノが半分だけもらうという描写はぐっときますよね。
 第10話ではそれぞれの勢力の整理。デスマ社員にはさらなる圧迫を、協力者のいるサラリーマンには仲間とのふれあいなどを描きます。そして全賭けの熱いおとこ乙女の拳での語り合いへの前ふりをしての引きになります。
 第11話前半は力だけでなく技の切れも見せております。単純に花火の打ち上げのバリエーションとしても面白いです。デスマ社員の敗北、そして後半はヒラメ・パワハラ上司のねらいを明かします。そこで明かされるデスマ社員にとっては衝撃の事実。一族経営の企業に見られるような気がするんですが、デスマ社員は一族の中に受け入れられていると思って経営者にとって良かれと悪事にまで手を染めていたのに、いきなりトカゲの尻尾きりを表明されて茫然自失。初見ではこの上司も最終的にはデスマ社員に感謝の気持ちの一つでも見せるのかと思ったら、製作者はここでプレシアをこの作品唯一の悪人に仕立てあげます。すべての悪を背負わせるのかと思ったら、かわいそうな人間として同情の余地は残しているらしいのではありますが。ここでも時空管理局のヘタレ具合を描写しています。
 第12話ではフェイト自身に気持ちの整理をつけさせます。現実なら大抵の人間は復讐すると思うのですが、ここではあくまでもキレイ事にしております。健気に働いてきたデスマ社員だからこそ最後までカッコ良く見せたいのでしょう。製作者もフェイトに復讐させる場面を視聴者に見せたくないでしょうし。フェイトの健気さを強調するためにも包容力のある行動を取らせております。そしてプレシアにはその気持ちを裏切らせます。もしプレシアがフェイトに対して気持ちが残っていた(改心した)と仮定して、破滅の決まった自分に巻き込みたくなくての言動とも取れますが、ここは素直にフェイトを引き立てるためにプレシアには醜い役を引き受けさせたと考えるべきではないだろうか。
 第13話では後片付けと、孤独になったフェイトの新しい絆を描いて終了。
 A’sでもそうなんですが、終わってみれば主人公であるなのははむしろフェイトの引き立て役として終わっています。そりゃそうかもしれません。この作品がサラリーマンへの応援歌であるのなら一番過酷な状況にいるデスマ社員がクローズアップされるのは自然な成り行きかも。
 途中アリサとかすずかを魔法少女にしてなのはに加えるのかという線が浮かんだのですが、それはありませんでした。人気のため(?)続編ができるということで、無印をチェックしたので当然続きがあるとわかってはいたものの、一通り見終わった後でもアリサやすずかが魔法少女にでもなっているのかと思ってしまいましたよ。そこにフェイトも加えて戦隊物にするとか。
 そんなこんなで勝手な解釈をしてみましたがどうですか?。たしかに細かいところは気になるし、細かくないところでもポカはあるし、ありえねぇだろと思うほどキレイ事のオンパレードなんですけど、はたらくおじさんへのメッセージがこめられているかと思うととても共感できる作品なんですよ。
 あぁ書いているうちに気分が高揚して目が醒めちまいました。大いに反省。