彼女がフラグをおられたら 第12話

 ヤベェ。もう1話あったわ。
 書を捨て町に出よのその後の巻。というか別に寺山修二は町に出よ=就職するという風には全く言ってないから引用は不適切だとは思うが。主人公が電脳世界で戦う様子は、No.0の発言や東証のシステム障害の描写などからすると、おそらく彼はIT土方としてブラック企業に就職して絶賛デスマ中といったところか。今はどうなっているかわかんないが、デスマという言葉が流行っていた頃は、アレ、現場がいくら頑張っても管理職が死亡フラグをドンドンおっ立てゝいくって印象なのでご愁傷様っていったところか。
 自分は社会に出た後の描写はやらないんでは?と思っていたが、それだと確かにサブカル作品の甘ったるいぬるま湯に浸かったところだけで終わりというのはあまりにも馬鹿にしているわけで、戦いの描写は納得。主人公が危機に陥ったらパーティーメムバーが助けに入る展開はあるだろうぐらいには思っていたので、いちおうこんなものかといったところ。また社会は厳しいのでラノベ作品に耽溺する甘ったるい精神は捨てよぐらいの主張はなされているとは思っていたが、さすがに文字通り過去の全ての記憶を消し去って社会の歯車になる選択を主人公にさせるとまでは思っていなかった。「感動的なビターエンドより、どんなに陳腐なご都合主義でも皆が幸せに笑って終わるハッピーエンドがよい」という台詞からすると、サブカル作品に耽溺するのも考え物だが、息抜きというか単純に娯楽作品に癒されて生きる活力の手助けの一つにするぐらい構わないのでは?という主張のように聞こえた。まぁライナスの毛布の役割ぐらい非難するに値しないだろうって事かね。こゝまで視聴すると、落ち着きどころとしては妥当だと思う。
 そういや回復役はまだ合流して無いジャンとか思っていたが、服装を見る限りくるみ子がそうであるらしい。大司教だからビショップで、確かに和製RPGでも回復ポジヽョンかも。自分はずっとクレリックという印象が強くて、棍棒で敵を殴る職種ぐらいにしかとらえてなった。確かに仲間にするときは他のキャラよりも扱いも克服すべき困難も大きくて主人公も苦労してたから自分が見逃してたゞけか。