おくさまは女子高生 第13話(最終回)

 何の変哲も無いドリームアニメでした。まぁこの作品を見て感銘を受けた部分があるかとか自分が成長する視点があったかと言われれば、それはないと断言できるんですが、見て時間の無駄だったかといわれればそれほどでもないです。OPが終わってからの登場人物集合シーンは提供を当てはめるところだったんでしょうが、さびしく明るい音楽がながれるだけ。テレビ局だけが金を出したんだろうか?。それほど冷遇されるほどのもんでもないような。
 欲望充足アニメとしては抑制が効いており、たぶん予算的には厳しかったんだろうと思いますがポイントをおさえた丁寧な作りだったとおもいます。絵の枚数は少なかったのですが、破綻が少ないような気がします。ローゼンメイデンでもそうだったのですが、「スタッフ渾身のこの止め絵を喰らえ」的な力の入れ具合が好印象。前も述べたと思うのですが、音楽にも手が抜かれておらず、不謹慎ながらもったいないとさえ思えてきます。話の展開はこの手の作品にはありがちなものなので、目くじら立てるほどのものでもなく。といっても最終回の日直変更で校長教頭を巻き込んだ大騒ぎはちょっとアレだとは思いましたが。ほら、会社では急な仕事が入ったから一つ頼むよ!的なもんでしょう?。いくら危機感を煽って夫婦仲をさらに深める展開に事由が必要だからってコレはどうかと。
 この作品が制作決定されるにあたり、どんな団体のどんな思惑が働いたのか考えると面白いものはあるのですが、最低でも制作側はなにをもって作戦成功だととらえているんだろう?。単行本の販促だとすると出版社の提供が無かったのはなぜ?とかDVDの売り上げをあてこんでいるのか?とか疑問は尽きません。続編はあるんだろうか?。別に作りようはいくらでもあるんだろうけど、そもそも続編を決定させる要因とは何?。視聴者として楽しませてもらったのは確かなのでうだうだ言うのもなんですが、商売としてイマイチ目的が見えません。多分制作側も過度な期待はしていなかったとは思うんですが、スタッフはお疲れさんでした。