ネガグラ#1~5

 釣りをテーマとしたオリアニ。新番チェック(エントリはしてないけど)の段階では割と注目してた作品。主人公の抱えてる問題関連のドラマ部分はあんまりメインでないような印象で、やはり初心者向け誘導としてよくできてるなという感じ。途中でドラマ部分の盛り上がりがありそうな雰囲気だが、基本コメディタッチで重苦しくないから、状況はかなり突飛なんだけど自然に物語に入り込めるのはうまいなとは思った。そのへんきらら枠の女子高生におっさんの趣味をやらせるアニメよりは出来が良いと思うが、例えば放課後ていぼう日記と比べてどちらが優れてるとか劣ってるとかそういう次元の話ではなくって、アプローチが違うだけみたいな感じかな。
 なんかパチより釣りの方が健全だし断然面白いよという、見方によっては極めてニッチなターゲット層を狙ってるような気がしないでもないけど、同じ時間消費型の趣味だったら確かにそうだよなーと思ったり思わなかったり。

にごりり#18

 ギャルレイヤーの父親漫画家は彼女の勘違いで死んでなかったの巻。うーん、実は真実はこうでした…みたいな展開はちょっと興醒めなんだけど、売れない漫画家の事例紹介としてはそこそこパワーがあった。@諏訪部はなかなかの演技。
 今んところ勢いは続いてるっぽいように思う。トリビアを主軸に据えながら展開していくのは推しの子と同類だと思うけど、あちらはミステリ部分が肩透かしで、こちらはトリビアそのもので直球勝負しているように見えるんで、個人的には濃密度の点でこっちのほうが上かなという風に思ってる。どちらかというとあちらがメインカルチャー、こちらがサブカルなので集客力はあっちが上だと思うけどね…。

マジルミエ#5

 一仕事終えてからの一休みと次の依頼の導入部。カラオケで親睦会って、全員が好きなら何の問題もないけど、基本忘年会や新年会などの同町圧力型やんwww。とはいえ、少数精鋭型の組織なんで、いわゆる日本企業の体裁をとるんだったら社員同士の交流をどうやってとったらいいの?という問題もあって、お互い仕事と報酬だけでつながるドライな関係ってのもアレだしな…。
 商店街のエピソードといい、今回のエピソードといい、この作品は企業の未来はこうなっていくべき…みたいな新しい要素の提示ではなくって、既存のサラリーマン向けのガス抜き要素のほうが大きいという印象やね。こういう泥臭いハナシは嫌いではないんだけど、正直期待していたほどのものはないかな…。

合コンアニメ#5

 コミケ当日&後日譚。うーん、なんかツボにハマってきた。心躍るような楽しさとは違うし、好き好きオーラが漏れ出るようなラブコメでもなく、このしっとりとした関係性が心地よいのよ…。ヒロインたちが男装をしてるのもLGBTのようにアイデンティティーを持ってるわけでもなく、ちゃんと自分が女であることを自覚してるし、かといって男装をすることで竿役からパーソナルスペースに過度に入り込むことを防止して、つかず離れずのいい距離感を保ってるような印象を受ける。
 エピソード的にはたいしたことないんだけど、この男女の自然な距離感に焦点を当てて作ってるのがなかなかのもん。恋愛脳方面に振ってたけど、関係性をしっとりと描くあたりは疑似ハーレムとも似たようなものがあって、両作品とも大陸資本が入ってる感じなのよね…。