殺し愛#12
二人の戦いはまだまだ続くEND。結局男の方の過去の出会いからの経緯は明らかになったものの、生い立ちまでは謎のままだった。が、まぁこんなものか。女の方の過去の罪深さが個人的には意外だったが、それぐらいのほうが物語としてはちょうどよい。結局予定調和っぽい何かなので、そういうものでもないと見てて退屈になる。
まぁぼんやり視聴してたわけなのだが、なんか二人の行く末に最初っからあまり興味はモテなかったし、そのへんどうにも自分にはピンとこない話だったのだが、ストーリーラインとしてはそこそこよくできていた感じ。裏社会で繰り広げられるメロドラマって感じで、自分にはピンとこない感じではあってもそう悪くはなかったという印象。女の方の過去の話あたりを見たあたりから、まほよめを思い出したのだが、突き抜けっぷりはまほよめのほうが格段に上(あちらは主人公が救われるべき存在だと思ったらとんでもない、彼女こそ悪女だったという結論だったので)なので、そのへん刺激は少なかった感じ。
24区#11
電脳空間に漂ってるとされる、過去の友達の処遇をどうするかでメイン三人が青春ドラマを繰り広げる話。拳を交えながらポエムを絶叫するくだりは、もう典型的な青春ドラマのフォーマットって感じで、最初のうちはニヤニヤしながら視聴してたのだが、そのうち、立場や結論の違う三人が彼女に会いたいという点で一致する展開がよーできとるわと感心した。しかも直後のその当人の思いが「会いたくない」という。1クール目のクライマックスだと思うんだが、これはちょっと感心してた。
この作品が二者択一を迫る構造のように見せかけて、結局のところ第三の道を探らせるってものだから、当然にして今回も示された二択以外のやり方をめざすってことなんだろうけど、そのまえに壁というか障害を設けるのはなかなかのもの。SF部分の出来はあんまりよくないので、そのへんはドラマとして視聴者にもどかしい思いをさせるとかそういう部分で振り回してるのかな。現代の管理社会と重ねて、我々はどのような社会を本当は構築すべきだったのかを考えさせる部分も行間に紛れ込ませてるように思うんで、最初のうちの困惑気味だったことからすると、ずいぶん挽回してるなという感じ。
ハコヅメ#13
痴漢事件解決の巻。3話も使うことないんじゃね?と思っていたのだが、終わってみたら経緯説明をしっかりするのならこれでも足りないんだろうなとは思わされた。もうちょっと大きな事件を持ってくるべきかもとも思ったのだが、この作品が警察の話であっても、女に特化してるという要素が大きいので、なるほどテーマ選びは適切なのかも。
うーん、自分が予想してたのよりずっとフツーの感じ。想定より警察を美化してるってわけでもなかったし、その辺は肩透かしかな。P.A.Worksのお仕事シリーズにもよく似た感じで、一般人向け紹介モノとしてはよくできていたという感想。個人的にはトリビアものって印象が強くってドラマ性はあんまりなかったかなという感じなのだが、総じて特に問題もない作りであるとは思った。