16bitAL#1

 同人漫画原作のアニメ化。みつみ美里の自伝的ともいえるエロゲ創成期の話らしい。主人公がグラフィッカーとして就職してるのに、いきなりゲーム企画を語りだすのはオカシイといえばおかしいのだけども、転移後にソフトハウスで仕事をするのでそのへんはまぁ。
 個人的にはひさしぶりの雑破業脚本なのでシナリオが総崩れすることはないと思うけど、ストーリーがイマイチでも懐かしさ重視で視聴できるというか、もうしちゃってるのでそのへんは問題ないかな。自分が就職して買った98はBX2なのだけどもピンポイントにはBXが発売された頃かとggってみたら大体合ってた。でもソフトハウスで廉価版98を使うはずはないだろう。
 なんだろ?、フルプラとか言ってるのだけども、主人公の所属してた会社のソフトが4500円だと9800円がフルプライスってことだろうか。パッケージソフトの値段って12800円だったり14800円だったりするからよくわからん。あと、規模的にもうパッケージソフトは大手でも力を入れてなくってソシャゲが収益の大半だったりするからどうなんだろうね?。それに自分が作りたいソフトは同人で出すってトレンドだし、パッケージソフトが主流から脱落して同人でパッケージゲームというのも今のトレンドなんだろうか?。
 しかしパッケージソフトが全盛だった頃のゲームの方がトガってるものが多かった印象で、今のソシャゲはどれもこれもガワだけ違ってる中身ハンコなものばっかなので、こういう懐古に走っちゃうのもわかるというか。自分も艦これやってた頃は10年近くで4万だか5万だかを使っちゃってた*1から、2年に一度9800程度のフルプラゲームを買ってるのと変わりがないので、ソシャゲ全盛の今と、フルプラ全盛の昔とどっちがゲーム環境としてよかったか?と言われると、あー確かに…って感じではある。

カミエラビ#1

 ニーアオートマタのヨコオタロウがプロデュースするオリアニ。いちおう公式サイトを見ると脚本だのキャラデザにそれなりの人を連れてきてるようだけど、正直初めて耳にする名前だし、おそらく物語の骨格やメッセージ性はヨコオが持っていて、他のクリエーターはそれなりの意見を持ってはいるだろうけど、基本手足となってるだけのような感じかな。
 殺し合いというのは、こう前近代のように生産性の低い時代には自分が生きていくための糧を自給自足なり共同体での共同作業で得ていたのが、後期資本主義の現代、もう生きていくための糧なんかより、自己実現wwwとやらとか、娯楽やその他のためにカネ儲けをしているのであって、それは自分が常々言ってる通り、そのカネ儲けは決して人と人とが支え合うものではなく、基本自分の欲望を充足させるための略奪行為に過ぎない…というのを言語化したのがこのストーリーなんだと思う。何か目標があってその達成のために欲得づくで行動してる者、今回でいえばおそらく主人公と戦って一度死んだあの少女なんかが典型だと思うが、特に何かしたいものがあるわけでもない平凡と自分で思ってる主人公ですら、結局他人から略奪していきているのであって、今回戦いに巻き込まれた形にはなっているが、それはのほほんと日常を過ごしていると思っていてもその実その行為すら他人から略奪して成り立っているものなんですよ…という提示のように思える。
 まぁこの見立てが正しいかどうか、それこそ#1で見切れてしまうほど甘いものでもないと思うんで、勘違い上等ではあるのだけども、なんか難しそうに見えて案外社会構造が簡潔に仕込んであるようなそんな気がしたという。

絆のアリル#13

 決勝進出で新ルールに仲良し五人組が思いを新たにする話。前クールでなんかフツーのアイドルものっぽくなってきたな…とちょっと期待度が下がり気味だったのだが、いきなりのメンバー組み換えというかシャッフルでなんか気が引き締まった。本戦出場のためにユニットを組むという試合形式になったのがご都合主義という感じだったのだが、そうしたうえでのユニット分解なのだから結構思い切ったことをするというか。自分が若いときだったらやっぱ仲良しグループのまま満足してたろうから、結構驚き。今ドキの生徒でも中学高校ではあんまり組み換えとかやってる感じはしないし、実際サブカル作品でも固定メンバー前提のお話が多いよね?。
 でも、なんていうか、自分も思い切って大学はかなり遠いところを志望してそれまでの知り合いがほぼ皆無の環境に行って、それこそ全国津々浦々から来た学生と寮生活をして大いに影響を受けたし、無難に地元というか文化圏が似たような大学に行って個人で下宿生活とかしてたら視野は狭いままだったろうというのが容易に想像できるんで、この展開はなかなか期待度が高まるんだよな。

*1:とはいえポイントサイトのポイントを流用してたから現金はそれほどでもない