にごりり#9

 ヒロインが落ち込んで時間を浪費してしまう話。なんなん、これ?www。ヒロインが落ち込んでいくスパイラルもすごくわかりやすいし、あーそこまで自分を追い込んじゃうんだ…みたいな妙な説得感があって、読者(視聴者)に問題を突きつける手法が鮮やかだし、そこから引っ張り上げていく主人公のスタンスもなかなか力強くてストーリーを大きなうねりとして構成している様子が見事というしかない。おそらく原作からしてB級のノリだろうし、その割にテーマに対する要素の配置が絶妙で、アニメ開始直後の様相からするとちょっとこの勢いは予想できなかったな…。理路がね、理路がよく考えられてるんスよ。

ばいばいアース#8

 旅に出るための最終試練とかそんなの。うーん、ちょっと前に2~3本ほどYoutubeで乾燥動画を見たんだけど、好きな人と受け付けない人にわかれてるっぽいね。ただ、原作読んだ人の話だとやはり省略が多いらしい。個人的には間引いてる割には破綻してないしそれなりにメッセージは伝わると思ってるんだけど、前も述べた通りイシューの切り替えと行間読むのがしんどいし、やはりピンとこない。これは依然視聴したヒロイックエイジと似たような感覚なので仕方がないのかも。原作を読めば省略なしに内容が伝わるだろうし、自分のペースで読めるのでアニメより原作を読んだ方が満足度は高そう。

このふか#9

 前回登場した新キャラが仲間になる話。まぁこれもピンとは来ないんだけど、話運びは丁寧だし、ちゃんと物語の手法というか手順を踏んでるので割と自然に楽しんでる感じ。シャンフロのように内輪ウケ上等!でもないし、王様ランキングのようにポリコレの押し付けもないから、いい作品だとは思う。

ニーアオートマタ#20

 敵の機械生命体とこちらのアンドロイドの驚くべき真相が明らかになる話。うーん、これもつまらないわけではないけど、やはりピンとこない。違和感があるのはこのポストアポカリプス的世界で情念の深さを押し出してきてること。感情を持つはずの無いアンドロイドが情念が深いのもミスマッチだし、人間は一人もおらずアンドロイドだけな上に、そのアンドロイドもこの最近の展開で機能不全に多数陥って、そういう他に誰もいない環境で感情を爆発させてもなぁみたいなミスマッチもあって、しかしそういうミスマッチを重ねるからこそ悲劇性が高くなるというのをおそらくわかっててやってるっぽいんだけど、なんか今の自分にはそう迫ってくるほどでもないかな…とかそんな感じ。
 ちょっと驚いたのが、今のエピソードのメイン張ってるザンバラ銀髪ショート、@諏訪彩花なところ。割とフェミニンな役が多かったような気がするんでこんな使い方をするんだ…みたいな。一昔前だったらこういう役は@小林ゆうとか@甲斐田裕子、もっと前なら最近物故した@田中敦子あたりのはまり役ってところだけどね…。エンドロールのキャスト名見てビックリしたからなかなかいい演技だと思う。

ダン中#8

 ダンジョンの一階層まるまる模様替えの巻。これも印象変わらないというか、淡々と見てられるな…。今回もそうだけど、全体的にこれはそういう設定なんです…という原作者の考えた都合を見せられてるだけなんだけど、現実の企業だとかの組織にありそうな要素を取り入れてるからそんなもんだよなーという妙な納得感があるというか。

戦国妖狐~#13 第一部

 今月のふむふむのお供。どうにもふむふむ単独でやるのはツラいので、無理やり未視聴の在庫をあれこれ悩んで選んだ。確か#4とか#5ぐらいまで視聴してたと思うのだが、雑に確認してこれは見たという印象をもとに続きを確認。今2クール目をやってるので、第一部としての出来は続きありきで判断すべきだが、なんか微妙。とはいえ惑星のさみだれよりは断然マシかな。ただ、話としてもバトルとしての出来も中盤がよくて、せっかくの終盤のクライマックスは自分はあんまり盛り上がらなかった。ただ花田脚本だし、バトルシーンも絵はそんなにショボくなかったので原作の問題かなぁという気はする。バトルシーンはとにかく単調なんだよ。セリフでは力押しはダメと言わせてるのに、結局ほとんどのバトルシーンが力押しの連続なんで、特に今回のように一気見スタイルだと後になればなるほどダレる。ストーリーの流れだとこのバトルで負けると次に繋がらないから勝つだろう…という予測がついてしまうことが多いので、バトルの駆け引きに工夫がないともうホント時間稼ぎとしか思えなくなってしまう。力押しといってもパワーの大きさはそのままそのキャラが背負ってるものの大きさを表してるとは思うんで意味のないこととも思わないんだけど、漫画だと一コマもしくは数コマで済むところを、アニメではそれなりに時間をかけてねっとりと描いちゃうんで少なくとも自分にとっては余分な要素と感じてしまう。
 日本の戦国期は普通混乱期ととらえることが多いし、現代との関連はあるんだけど、昔もそうだったと思うんだが、現代においても善意は一瞬で消費されてしまって価値が暴落してしまうので、理想が高いのはまぁいいんだけど、どうにも非現実的だなぁというのが正直なところ。