おーいトンボ#11

 主人公がどうやら島を出て本格的にゴルフをやる決心をつける話。大人の想像を超えるプレイを見せる主人公はおそらく若者の可能性を示唆してるのだと思うけど、それが大人の整えたインフラで便利な生活を享受してる大半の現代の若者ではなく、そういう便利さから隔絶した原始的な生活を営んでる子供に託されてるのがもうね…。なので、単純な若者の可能性…と言うより現代社会批判の要素が強いのだろうし、それだってあんまり強い主張ではない。今回の話でも強調されてたように、まだまだ世間知らずだから、見聞を広めよのほうが重要度高いような気はするしな…。


天使つき#12

 相撲合宿の〆と、天使ちゃんとのデート。うーん、こうやって終わってみればやっぱり十数年前によく流行ってたダメな部類の萌えアニメそのものなんだけど、視聴後感はあんまり悪くない。ストレス要素が排除されてる上に、最初っから疑似新婚生活そのものということがわかってるので、ならこの作品の主張はなんなんだろう?と考えてみると、今となってはこの作品の描く新婚生活そのものがもはや虚構というか、一般人には手に届かない高嶺の花になってしまってるところからも、「失われてしまった過去の幸せな生活」なのかなという感じ。ただ、掲載誌からすると、少年にそういった「これはいかにもありそうだけど、もう手に届かないものなんですよ」というノスタルジー的な主張をしてるとも思われず、そういった意味では原作とアニメでは主張してることが違っているのかも。でもまぁ主人公が高校生でもバイトをしてるという属性を付与してるのは、主人公の少年はサラリーマンというか成人男性のメタファーであるのは明らかなので…。

怪獣8号#10

 ついに主人公が正体を周囲に明かすの巻。え?、なんかストーリー軽過ぎじゃね?という感じ。こういう展開にするにももっと葛藤を描くのが通例だし、主人公があまりにも軽はずみすぎる。しかも隊長の「拘束する」の処分も不明。怪獣というカテゴリーをされてるから、最初っから殺処分が当然だろうし、元は知り合いだからおとなしくしてくれるという判断が甘すぎ。リアリティーをそこそこ出そうとする努力が全部台無しという印象。