アンメモ#12

 続編は来年の一月から。なんかビックリした。前回あたりで、この物語があまりにも主役二人を中心に世界が回っているというのにかなりの違和感を持っていたのだけども、今回の話こそがメインだと分かったので、その理由がわかってなんか納得。根本のところで今回の筋書きはSF的にはありえない話なのでそのへん齟齬はあるんだけど、この物語のテーマが今回の話そのものなので、そのテーマには十分沿っているというか、このテーマを語るための舞台装置なのでケチをつけるのは野暮というもの。ついでに、今回の話でタイトルがなぜUnnamed memoryなのかの答え合わせもあった。
 二人で引っ越し作業中、呪物を見つけてその効果に巻き込まれるという、もう前回からの話からすると唐突極まりないので、なんでこんな話を…と思っていたら、次々と答え合わせがされるので引きこまれてしまったよwww。畳みかけるとはこういうことかという清々しさもあるんだけど、これでどう続きを作るのかも楽しみなので半年後まで全裸待機かな…。


リンカイ#12

 レース中はポエム合戦。いちおう今までに各選手の持ち味は紹介されてたけど、レース場の駆け引きはもうそういう個性というより勢いで突っ走った感じやな。まぁこれは他の作品でもそうなので…。ギリギリの勝負だったけど、誰が勝ったのかはその瞬間にわかるようになっていたからちょっと意外。このへんは実際のレースの臨場感そのものなんだろうな。あと、途中脱落した赤毛ちゃんの出番をどこに持ってくるか期待してたけど、さすがにセリフ無しの登場だった。
 まぁトラックレーサーとロードの違いはあるけど、自分も興味のある分野だったので、ちょっとは期待してたのだけども、最初の数話は、コリャダメかも…という雰囲気が、中盤からアゲアゲ基調で何とも満足の高い作品だった。今回でもセリフにあったけど、他のスポ紺のように成長余地や成長速度が超人並みの主人公が、突き抜けた思いで特訓に次ぐ特訓で次々と強豪を破るインフレ…なのではなく、フツーのひとが興味程度の動機で門をくぐり、ただ、自分で選択した道なら頑張るしかないと徐々に染まっていく様子が一般人のあり方に沿っていて、これは最初っから自分が評価してるポイント。で、その姿はそのまま新卒のフレッシュマンに対するサラリーマン応援歌的要素になっていて、割と出来は良かったと思っているのだけども、おそらくアニメとしての人気は出てないよね…。トレーニング要素としては、今、鬼滅が特訓に次ぐ特訓だけど、あれ見てたら常人にはできんわーと思うから、物語としては熱くても、実際には暑苦しく感じてしまうけど、こちらは熱いのは熱いけど、暑苦しくなくて、これなら自分にも当てはまるものがあると思わせると思うんだけどね…。
 あとは、観客に支えられてこそのプロスポーツというのも説得性がある。賭け事と不可分なところは胡散臭いけども、だからこそ直接支えるという構図がはっきりするし、他のマイナースポーツのように世界的大会で優勝したからニワカが激増し、「感動しました」みたいな感想が観客から出るような空虚さはないのがエエ感じ。