まどめ#4

 主人公が13人目の魔王として認められる&ヒロインを手放す話。ダラダラ展開が続くのだと思ってたけど、話はまだまだ動くねぇ。魔王というのは一人っきりという固定観念があったからそのへん違和感があるほかは特に問題もないかな。まさかこれでヒロインと別れたままだと話が終わっちゃうのでそれはないと思うが、カネで買った奴隷というのはヒロインにとっては選択肢がないということなんで、彼女に自己決定権を行使させて再びカップリングという流れなのだと思う。

ゆるキャン△3#3

 黒髪&ピンク髪サイドのお話。うーん、やっぱりというか、観光グルメ旅再びって感じやな。2期の後半でうんざりしてたから、今回もあんまりいい気はしない。ただ、わざわざ自分で旅に出かけなくても漫画(アニメ)でその気になったつもりにさせてくれるというのも魅力の一つだからなぁ。キャンプの蘊蓄ばっかだとそれはそれで単調になってしまうから、バランスはとれているとはいえるけど、個人的にはこの作品にはキャンプ要素を求めているとは言っておく。

花野井#3

 延長をお願いする話。うーん、やっぱ見合い結婚の話やなぁという感じ。秀逸なのはおそらくこの作品が中高生向けであって、当然読者が主人公に自分を重ねて感情移入するのが自然なだけでなく、見合い結婚の話だとわかってる読者は大人でも主人公に感情移入できるよう、ターゲット層を広くとってること。もちろん既婚者であっても、老境に入ってる人も、自分の若いころに重ね合わせてもよいし、そういう年齢層高めの見合い結婚ではない人でもifの形で自分の人生を振り返ることもできる。原作者が本当に全年齢層にフック出来るようにストーリーを構成したのかどうかはわかんないけど、意識せずにこのストーリーラインになったのなら逆にそっちの方が凄いとすら思えるとかそんなの。
 ただ、あんまり主人公の相方に、男の読者が感情移入できるようにはさすがにできてないような気はする。が、そこまで期待するのは酷というもの。とはいえ、男は男で「女が男に望むもの」という視聴態度も可能なので、それはそれでといったところか。


WB#3

 メンチ切りが収まった後は、隣のシマとのトラブルに直面するの巻。あーさすがに予想通りヤンキー同士の抗争で話を進めるみたいやね…。展開が遅くなるしもったいをつけてるし、これからは要素を小出しにしてくるような気はする。
 しかし高校生キャラが商店街の人たちから現物を貰ってて、いちおう贈与と贈与の連鎖という形にはなってるけど、要するにみかじめ料だよね…。ただ、杓子定規にこの構造を否定したいわけでもなくって、商店街の人たちは高校生たちの自警団がいなければヨソのシマから荒らされ放題になってしまい、経営が赤字どころか営業すら困難になるような状態で、自警団の庇護のもと商売を安心して続けられ利益を上げることができるのだったら、別にみかじめ料を払ったところでそれはwin-winの状況だということ。現実のヤクザでみかじめ料が問題になってるのは、法外なカネを巻き上げてるとか、みかじめ料を巻き上げておきながら実際には守るということをしないとかそういうことだろう。ただ、いくらwin-winの関係だといってもそれが正常な状態かと言われると、別にみかじめ料での関係が無くてもフツーに商売をやってる所はたくさんあるわけであって、すべての商売からみかじめ料なんて慣習がなくなるのが理想だけども、かといって乱暴な客がいなくなるわけでもないし、結局はバランスということに落ち着くのが関の山。仮に地域や自警団(ヤクザ含む)の奮闘でトラブルを一掃できたとして、では仕事の無くなった自警団はどうすんの?、彼らを吸収する新規収益事業wwwなんてあるの?って話で、なんなら狡兎死して走狗烹らるを自警団が嫌い、中世西欧の傭兵のように、戦う相手と示し合わせて戦ったふりをして雇い主から報酬を掠めとるなんてことも考えられるので何とも。
 ただねー、おそらく原作者の念頭にはあっておそらく描かないとは思うんだけど、今の日本は商店街に悪さをするトラブルメーカーをよりによって自民盗を頂点とする政官財トライアングルがやってることなんだよね…。自分達が私利私欲を貪るために民に多大な負担を賭け、民が困れば困ったことを何とかしてやるとウソをつきさらなる負担を課す。アベが詐欺商法やカルト組織のバックにつき、彼らが犯罪を安心して行えるようにしてたというのは誰もが知ってることだが、その中でも有名なのがオレオレ詐欺(アベ本人には知られないよう官邸ポリスが扱ってた)で、彼がオレオレ詐欺組織から賄賂を貰って捜査の手を緩めさせてた結果、ヤクザでもない連中がこれを商機と見定めて、実写版ワンピースのような半グレ集団の犯罪が急増してたのも記憶に新しい。本来ならみかじめ料云々(でんでんwww)がないよう商売環境を整えるのが政府の役割のはずなのに、犯罪を抑止するどころか自ら前のめりになって犯罪組織を手助けしてたのだから救えない。岸田になって少しは収まるかと思えば矢継ぎ早に国民負担率を上げる始末なので…。
 で、この作品を見ると、不思議なことに街のトラブルを解決…もしくは抑止するべき警察の姿が見えないどころか、トラブルに遭ってる商店街の人たちも、今のところ一度たりとも警察に通報する…というシーンがないwww。しかし現実に彼らはいるわけで、実際この作品にも形を変えて登場してる。それがトラブルメーカーなんだけど、おそらく読者の多数が警察が出てこずに自警団が自助努力をするという構造にのめりこんでしまって気づきもしてないだろうし、もしくはあー政府があんなだから出てこないのも当然…というか当然とすら思わず空気のように警察が機能しないことを受け入れてるということもありうる。
 ということで、もう構図が明らかになってしまっちゃったような気がするが、自民盗政府は頼りにならないどころか、犯罪集団のバックについて民に牙を剥いてるから、もう自衛するしかない、そしてその延長線上には自民盗政府自体を排除しなきゃならないというのが埋め込まれているような気はする。

変サラ#3

 新興宗教にくっころが巻き込まれる話。あーアカンわー。自分こういうの好物なんよー。三文芝居であることを逆に武器にしてるこの感じ。ヒロインが異世界転移してくるというのは流行を取り入れた形だけど、もう今となってはそういう構図がこの作品に彼女たちの大きな物語を期待すんなよ…、異世界うんたらはあくまで入れ物であって世相をナナメ読みするのが本筋だからな…という主張が見え隠れする。
 平坂読とか、はがないを文庫一巻を読んだ時はピンと来なかったしアニメも見てないんだが、こう肩の力を抜いてさらさらっと書き殴ったような(もちろん構成はしっかり考えてるわけだが)スタイルが、こちらも肩肘張らずに視聴できてええわー。涼宮ハルヒも第一巻を読んでコレもピンとこなかったんだけど、アニメでは大ヒットで世の中わからんもんやなーという感じ。自分の感性もアテにはならんといったところか。