あんなに頭が堅い人間を派遣するってのがよくわからん。
共謀罪成立記念にこの作品を感想対象に。なんつーか、甘利が証拠もあるのに秘書ごと斡旋収賄罪不起訴の時点でピンときてたんだけど、アベ政権は国民に対して何の躊躇も無く謀略を使ってるなという感覚があって、それがアベ友問題二連発でなんのダメーヂも与えられてないところで確信に変わってるという。アベが自身の権力維持のために普通敵国や植民地に対してというのではなく、国民そのものに謀略を使うというのがあ〜時代も変わったねぇという印象だが、合衆国もそうだし日本もかなり前から海外からの搾取に限界があるとみるや、国内を二極化(いわゆる格差の拡大･固定化)して片方を国内植民地として搾取するという手法を取っているのは子鼠政権の頃からはっきりしているので、素直に考えてもこのような流れになるのは自然ではある。しかも謀略はかける相手がバカであればあるほど面白いように効果がでるので、日教組を批判してその実自分たちがゆとり教育を施して着々と日本人を愚民化してきた成果が今アベ政権になって花開いたといったところ。なにせオレオレ詐欺に引っかかり、手段は巧妙化したとはいえフォーマットは全く同じであるオレオレ詐欺に今尚繰り返し騙される国民*1であるからして現状疑いも無く謀略の効果が現れてる。本作は原作が2008年発表だから、ちゃんとアンテナ張って敏感に世相を掴むことができる人はわかってたよねという。
さて、本作はネタが陸軍中野学校。まさに謀略組織そのものを描いてる。自分はまだ未視聴だが実写映画の｢陸軍中野学校｣がえらい昔に公開されていて、本来それも視聴しとくべきなんだろうと思う。映画のほうもこのアニメのほうもどこまで本当のことを描いているのかは問題とすべきではなくって、実際に日本軍がやってた効果の高いエグいことはそもそも公表すらしてないだろうし、基本考え方を学ぶのが吉かと。この第1話を視聴した限り、主人公が猪突猛進型で本当にこういう人材が派遣されたはずも無く、初心者向けにわかりやすいように、疑問を彼に語らせて状況を他のキャラに説明させるという形を取ってる。ワシントン軍縮だって別にスパイを使って海軍の情報を掴んでなくても、日本の国力は歴然としてたから推測は容易ではある。今回の外国人宅捜査も主人公が危機に陥っているように見せかけてはいるが、作戦の指揮は彼が取ってるわけではないので、そりゃ彼だけがツンボ桟敷に置かれてるだけで仕込みはちゃんとされてるでしょといったところ。
