おさまけ#4

 ヒロインが増える話。主人公がモテるのは、過去(もしくは現在も)該当の女の子にやさしかったから…という萌えアニメ王道の設定をふりかざしてヒロインを増やしてた。ただ、やっぱりこの物語が面白く転がる展望がまだ見えてこない感じ。視聴者は主人公に自分を重ねて物語世界に没入し、女の子にモテる夢の世界を疑似体験するって形のままなんだろうか。前回の、整っていなくもないがどこかダサいダンスはむしろおそらく、というかほぼ確実に不器用な視聴者に主人公を近づける方向で、自分を重ね合わせ易くするためのギミックだったと考えられなくもないのだが、原作はラノベなのでまさかテキストで主人公のダンスが滑稽と書いてあるとも思われない(原作未読だからもしかするとそう書いてあるかもしれないのだが)、アニメ独自の演出っぽいし、なら先の展開を待つしかないのかな。
 なにやらトラブルの予感だし、今までは客寄せパンダ的要素が主で、次回から本格始動とかそんなのかな…。いやまぁ#4ということは最近の1クールアニメだとすると確かにエンジンがかかり始めるタイミングではある。

フルダイブ#5

 主人公の親友殺しが、計画的犯罪ではなく、公的には不慮の事故として認定されるが…の巻。展開的にはそれほど目新しいところもないし、さして面白いとも感じないのだが、やはりサブカル的お約束と現実とを混同してる主人公、もしくは現実社会でそのようにふるまう若者の滑稽さを描いてるという風に見えてしまう。今回はゲームNPCではなく他のゲームプレーヤーにつっかかるという仕立て。まぁMMORPGもそうだが、ゲームに限らずネットでの匿名性を隠れ蓑に、現実では決してとらない言動をしてるのは、もう棒巨大掲示板の隆盛のころからではあるし、今だとバカ発見器ともいわれるツイッターだとかのSNSなど、時間が下れば下るほど枚挙にいとまがない。というわけで、現実社会であったら決して行わないことをゲームでなら躊躇なくやれるというのを、最初はNPCにして、今回からほかのゲームプレーヤーと、少しずつ現実に近づけてきたのかなという。そしてより現実に近づけば、それはHagex事件に至るわけだが、さすがにそこまで描写してしまうとシャレにならないというか、読者がヒくだろうから、そのへんはギリギリエンタメの範疇にとどめおくとかそんなの?。いやまぁ今回ギンジとの取っ組み合いで髪が抜けるだとか、VRで痛みも再現ってことだから、今回の話ではゲーム内世界の話になっているが、別にゲーム内で騙された主人公がキレて現実世界で仕返しに行ったというのをこういう形で示したと見れなくもないので、これでこのイシューは終わり、次からは別のイシューにクローズアップしていくよという話なのかもしれないが。まぁこの見立て自体が的外れかもしれんのでそれはまぁ。

スパカブ#5

 主人公が夏休みバイク便のバイトをやってる間礼子はなにをやってたのか…という話。うーん、礼子がチャレンジしてたのを描きたかったんだなというのはわかるんだが、バイクでコケる連続で、本当にバイクで登れないのかどうかが気になってどうにもノれなかったというか。バイクは問題ないといってたわけで(それが真実かどうか、礼子の思い込みに過ぎないって可能性がないわけではないが)、山道の岩に引っかかったり、ヘアピンカーブでドリフトかましてたりしてその結果コケていたので、別にそんなラリーのタイムアタックのようなことしなくてもゆっくり走ればイケるんじゃね?と視聴中ずっと思っていたという。
 今までが小熊を中心とした穏やかな描写だったのが、いきなりアグレッシブな描写に変わり、しかも作画が若干クォリティ低めになって面食らったのなんの。いやまぁカブの持つ別の側面という切り口なんだろうけど、そのへん礼子の若さゆえの過ちという青春の1ページとのすり合わせがイマイチうまくいってないのかなという印象を受けた。これだと礼子は最善を尽くしたのに不確実要素のために目的を達成できなかったのか、それとも未熟さゆえの空回りなのか、どっちかよーわからん。個人的にはどー考えても後者なのだが、BGMの盛り上げ方など演出からすると、前者も表現したかったように見えるんだよね。それとも礼子はちゃんとやってるつもりなのに周囲にはそう見えないということを今回の描写で表現してるとか…。そうだとしても、やはり自分には違和感のほうが上回ってしまうなぁ。