怪異と乙女#2

 よだれかけ事件その1。昔の怪談だと現代日本の文化と隔絶してピンとこないし、都市伝説の方が現代生活には遭っているとは思うんだけども、都市伝説はどちらかというと好事家の内輪ウケ要素が大きくて、その点この作品で扱おうとしてる怪異は割とその辺のバランスに留意してできるだけ現代人のメンタリティに寄り添おうとしてる部分が好ましいという感じ。裏ピクはあれはあれで悪くはなかったけど、なろうのような異世界に寄せてる感じなので生活実感に乏しいから、なんかこっちのほうがしっくりくる。まだ本格的に物語がドライブしてないような印象があって、人間の本性を暴き出すとか社会の不条理みたいなキレを見せるのは今後に期待といったところで。