リンカイ#2

 メインキャラが体験会に参加する話。話としてパンチは弱いんだけど、個人的には見たいものが見れたかな~という感じ。前回も言った通り、何者かになりたいと焦燥感に駆られてるわけでもないし、特に夢とか積極的にやりたいこともない平凡な(といっても能力はありそうだけど)若者が、とりあえずの目標を定めるってあたりが自然な感じ。実家が太いようなので親ガチャには勝っているけど、もともとこの企画が若者の人生指南が先にあるんじゃなくて、あくまで競輪がメインなので軸はブレてないし、親が反対するとか障害を持ってきたところでそれは大枠に置いて時間稼ぎでしかないからある程度トントン拍子に話が進んでしまうのも紹介モノとしては特に問題もない。ただ、今後はスポ根に近い展開にならざるを得ないと思うんで、個人的な見どころはとりあえずこれにて終了かも。
 自転車の描きこみ…といってもCGモデリングなわけだが、結構細かいな…とか思ってたんだけど、

 主人公が乗ってたMTB、なんとブレーキ系統が二種類あって困惑。青丸のところはディスクブレーキのはずだけど、前輪はローターなし、後輪はローターと思しきものにコグのような歯がついている上に、赤丸で示したところにVブレーキがついてる。普通ディスクブレーキとVブレーキの両方がついてることはないんだけど、こういう自転車が現実にあって自分が知らないだけなのか…。ディスクブレーキは機能として死んでるとしか思えないんだけど、ブレーキケーブルが引っ張ってあってなんだかなぁという。三本ローラーの上で自立する自転車もオカシイといっちゃぁオカシイんだけど、低予算アニメで立てかけてある自転車を立たせて、(しかも難しいとされる)三本ローラーの上に乗る人物を描くのはかなり手間(作画コストが高い)なので、そのへん省略するってのは理由としてわかるんだけど、ブレーキ二系統はわざわざ手間をかけてリアリティを潰す方向にいっちゃってるので文字通りの蛇足なんだよなぁ。

アンメモ#2

 魔女が城内のものに魔女だとバレる話。今回は会話のキレはあんまりなかったとは思うんだけど、主人公ペアはむしろ腐れ縁っぽい距離の近さがあってこれはこれでなかなかよかった。距離が近いとはいっても互いが互いを敬意をもって接している風でもあって、緊張感もあるので引き締まって見える。
 しかし封印が解かれるのを阻止しました…だけではさすがに済ませられないんだろうな…。確かにちゃんとバトルシーンを入れてクライマックス演出を入れないと淡々と話が進むだけなんでエンタメ作品としては仕方がないというか。個人的にはルプななのように会話のキレだけでシナリオを進めちゃってくれても構わないというか、派手な大捕物なんか逆に子供騙しっぽく感じてしまっちゃうんだよなー。起きた大事件を解決するより事件を起こさない、病気であれば、難病を治すより難病にならないほうが徳が高いはずなんだけど、物語としては地味なものより派手な方が好まれちゃうから仕方がないといってしまえばそれまでなんだが…。