ゲキドル#11

 アリスイン再起動のその後と、かをるの話再浮上の巻。SMTのドールを使った全世界一斉配信とか、マスメディアのあり方だし、震災後のかをるの話なんかも、まぁいろいろな要素が重ねあわされてる感じ。ぱっと思いつくのは前にも言った通り資本主義批判だとか、今回の震災後のお話はアレ、先の大戦を合衆国が勝つことで国家主義体制が崩れて日本に民主主義の芽吹きが現れてきたのに、よりによってそれを占領軍が摘み取ってしまう様子とも思えるしで、なんかこれでもか…といったつるべ打ち。それでいて演劇とは何かについて直球勝負をしてきてるし、今回のキモは生きることと演じることは同義という主張。
 途中から、この作品はドラマ部分はむしろ添え物だ…というのがわかったので、自分もうそれに期待してないのだが、そう考えてみると驚きの構成ではある。個人的にはこれはこれでアリだと思うから結構楽しんで視聴してるけど、せりあサイドの物語を主軸に視聴してたら失望した人もいるんじゃなかろうか。っつーか、こういう作品を世に出すのをオッケーしたスポンサー凄い決断だと思う。やってやれないことはないけど、登場人物に感情移入するのをこの作品自体があまり想定してないように思える。
 そういやせりあ、中学生なんだな。枕営業を暗示してたあいりとタメか、あまり年が離れてない設定だと思ってたから今回ちょっと驚いた。

ウマ娘2#11

 トウカイテイオー復活に向けて一旦踊り場の巻。トウカイテイオーが競技に復帰するにあたって関係者各位に感謝をしに行くというお話で、まぁわかりはするんだが物語り的にもたもたしてんなという印象。史実では屠殺されてしまったサイレンススズカは海外に放逐して物語から退場させているのに対し、実際に復活したからそりゃそうなんだろうけどトウカイテイオーの扱いが良すぎるのでどうにも。というか、3を作るんだったら構わないんだけど、せっかくチームスピカとして名馬をピックアップしたんだから、もしこの2でアニメは打ち切りだというのであれば、後半は他の馬に焦点を当ててもよかったのではとは思うが、そのへんシリーズがどうなるかはわからんので。ゲームの評判が流れてきてるようだが、そこそこ話題になっているし、新規立ち上げサービスによくある炎上の評判を耳にしないので、おそらくゲームの滑り出しはそこそこ大ヒットといってよいのではなかろうか。なら資金的に続編が作られる可能性は結構あるような気はしてる。動画要素はほぼクォリティに問題はないと思うので、続編を作るんだったらまたP.A.Worksに差し戻した方がよいのでは?。脚本陣の顔触れは変わらないから、おそらく余計な口出ししてるのがいるのでは?という気はする。

裏ピク#11

 以前自分たちだけ先抜けして置いてけぼりにした形になった米軍を救出しに行く話。WWWがいくら全世界的規模だとはいえ、空魚たちが巻き込まれてる裏世界はネットロアであってもやはり日本的な要素がベースにあるから、普段からネットで情報を目にしてパースペクティブを持った空魚にとっては自分の庭ぐらいの立ち位置なんだろうが、米軍にとってはまったく別の文化圏なのでそのへん手掛かりすらないってことのように思える。ただ、正直なところ米軍を敢えて持ち出した意図はちょっと掴み兼ねるのでそのへんどういう結論にもっていくのか未知数。そもそもなんで助けに行こうと思ったのかもよくわからんし、可能性として米軍も裏世界の構成要素の一つだとなんで思わなかったのか(機密になっているかもだがそんな部隊は日本にはないと小桜が言ってたわけで)もよくわからんところ。
 うーん、やはりよくわからん。なんかそれっぽい都市伝説をでっちあげて視聴者をある意味こわがらせたいだけなのかな?という気がしないでもない。認知科学を織り込んでることはわかるんだけど、だから何が言いたいのか?というのを考えても今のところさっぱりわからんというか。脚本を原作者が担当してる回もあったから、それなりに原作の意図したことはかなり表現されてるハズなんだよな…。