リンカイ#1

 女子競輪を扱ったオリジナルアニメ。自転車がテーマなのでチェックぐらいしとくか…程度の興味で視聴対象にしてた。どうせスポ根だろうし、とはいえ、自転車でスポ根でないとなれば先行作品のようになるしかないので、競輪だとそういう話立てにすることもできずで仕方がないかな…とか思ってた。
 んだけど、初回はメインキャラの進路決定がテーマになっていて、なんか自分の予想を裏切ってきた。結論からすると、どうせメインキャラ達は実家がセーフティーネットになってるし、本人になにか具体的にやりたいこともなく、何か自分が一生懸命になれるものを軽いノリで決めるというのも、よくよく考えてみたら進路選択としてそう悪くないのかもと思ってしまったのだ。どうせ今ドキ大学に行ったとしてもいい就職先にありつけるわけでもなく、昔の花嫁修業の一環として自分を追い込むことができるものを選ぶ…というのは、大学をモラトリアムとして過ごし、大して勉強もせず遊びばっか覚えて挙句の果てロクな就職にもありつけないよりマシなんじゃね?という感じ。ヘタすると競輪選手として生き残れなくても競輪学校での経験が、大学の体育会系にいた経験と同格に扱われる可能性だって考えられる。キャラ達を見る限り「何物にもなれない自分」に焦ってる様子もないし、認知欲求が高くて周囲が持てあます…なんて現代的な病理も仕込まれておらず、そのへん余計なものが無くて好印象。
 冒頭の選手キャラの、輪界を盛り上げていこうという気概もなんか背伸びした感じもなく地に足の着いたセリフだったしなー。昔女子競輪をガールズケイリンとして盛り上げようとしたことがあったよな…と今ggってみたら、立ち消えになることもなく続いているらしい。本作はその実在するガールズケイリンとは別の世界線の話とした架空の話になっているようだけど、一つの可能性として有り得なくもないかな…という要素を一つ一つ積み重ねていこうとする態度はちょっと楽しみな感じ。

出来そこ#3

 エルフの過去話と褐色娘の事情その他。基本なろうフォーマットやし、主人公が問答無用の強さとか今となってはシラケる要素ではあるんだけど、物語にまだパワーがあってそこそこ見ていられる感じ。どちらかというとヒロインの事情に力点があって主人公はむしろ狂言回し的役割みたいなんだが、今はヒロインの紹介&担当回の段階なので、そのうち主人公メインの話に移っていくのかも。EDのメリトクラシーというあたりが結構メッセージ性としてパワーがあるね。歌も歌える声優なのか、声優もできる歌手なのか判断がつきかねるが、@愛美もパンチがあってなかなかのもの。

第七王子#2

 功夫娘との出会い。箸にも棒にも掛からぬというほどではないけど、典型的ななろうで個人的にあまりフックしない。前世で不遇な目に遭って現世では他者に迷惑をかけるわけでもなく好きなことをやってるというのもストレスはないんだけど、あまりに恵まれすぎて「だから何?」みたいな印象。ただ、公式サイトのイントロで視聴するかどうか迷ってた時の嫌悪感にも近い感情はない。絵はよく動くんだけどね…。他のサイトさんで言及されてるショタの太ももも自分にとってはありがたくもなんともないしなー。

Lv2から#1

 なろう原作のアニメ化。典型的な追放系ながら、とりあえずの#1はまったりでもなんでもなかった。現代日本からの異世界転生(転移)ではなく異世界から異世界なのがちょっと他の作品と差別化できてる所だろうか。いきなりヒロインズが全員登場してしまうし、そのへんの勢いはあるから退屈はしなかったけど今後どうなるかはよくわからん。

アンメモ#1

 本人サイト公開が初出のWeb小説のアニメ化。なろうにも投稿したらしいが、商業ラノベっぽい雰囲気。いかにも物語っぽいのだけども先がどうなるかはちょっと不明。ただ、会話劇のキレはそこそこあって楽しめる。初回の今回はやはりヒロインの見せ方がキモなのか、主人公やキャラクター性にフォーカスしていた印象。@川澄綾子にしては声が若いな…、@黒沢ともよっぽい雰囲気もあるけど全体を聞くとちょっと違うし…と思ったら、@種崎敦美。エンドロール見るまで分からんかった。この人、表現力はさておくにしても、演技の幅が広いのにいつも驚かされる。
 前期のルプななのように会話のかけあいに魅力を感じたらシナリオがそこそこでも、どうも自分は好感度高くなるみたいなので、最低でも完走しそうな感じ。ヒロインは昔ばなしによく出てくる「賢い嫁」だとは思うんで、その造形にも期待したいところ。