即死チート#8

 王都に到着、賢者としての第二試練についての説明を受ける直前まで。過去話もあって主人公の状況とかいろいろ精度が上がってきた。やはり作品の底知れなさは相変わらずなんだけど、読者をどこへ連れて行くのかもよくわからんな。即死チートで余計なバトルを省略というのは前も言った通りだけど、そうやってスキルに対して執着もしないし、キャラの感情についても抑制的で、読者にお涙頂戴での共感をもたせることもほぼやってない。主人公の能力特性上、彼らに試練を与えるという構造が破綻しているし、物語としての大きな盛り上がりも期待できない。即死スキルについても、読者に対しオマエらこんな強力な能力があったらやりたい放題できるからと羨ましがらせることもしない。他の作品なら便利な能力は物語を盛り上げることに使うもんだけど、そういうのほぼ一切ないからなぁ。最初だけはスカッとするかもしれないが、以後は怖いというか不気味に感じるように作ってあるわけで、かといってそんなに後味が悪いかというとそんなこともないんだよなー。まぁ自分も毎回楽しませてもらってるのだけど、面白さの理由が見つからない不思議。