ブルバスター#12

 巨獣大発生なのを撃退し、親会社には警察の捜査が入って、外資系の人は取り逃がすの巻。んーこれはアカンのでは?。サブタイに零細対大企業とあってちょっと期待してたのだけども零細である主人公の会社は巨獣とは戦ってたけど大企業とは戦ってなかったねぇwww。大型巨獣が現れるシーンで思ったのは「ゴジラの焼き直し」。原爆実験の鬼子がゴジラなら、大企業の悪行のもたらしたものが巨獣であってこのへんの対応は間違ってないのだけども、せめてゴジラオマージュをわざわざ出してくるのなら、大型巨獣は大企業のプラントはズタズタに破壊し、本社に行ってビルを倒さなきゃ。そこで零細社長と知り合いの部長は踏みつぶされないといけないし、あの外資系の人はヘリだとかプライベートジェットで逃げようとするのを巨獣に掴まれて地面に叩き潰されて死ななくちゃ。
 外資系の人が逃げおおせたのなら当然大企業も裏で手をまわして責任逃れしちゃうだろうし、そのへん日本の大企業の闇についてはこれ以上はないというぐらいリアリティがあるんだけど、重機があれだけガチャガチャ動いて熱血ロボットアニメにしちゃうぐらいファンタジーなのだから、なんで方向性を間違うかねぇという感じ。結局あの零細企業はリスクだけを担当してそれが底力だ!といわれても、大企業の悪事の尻拭いをしちゃってるだけのマヌケなので見ててツラかった。巨獣とのバトルシーンを一切描かずに、まだあの零細企業と大企業との泥試合をやってくれた方がマシだったという。
 原作はカクヨムらしいけど、なろうと違ってカクヨムは将来有望なライター予備軍を角川が飼ってるという側面もある(この原作者がどうなのかはわからんが)ので全くのシロートかどうかよくはわからないんだけど、確かに商業作家として売り出すレベルにはないかなという。
 なんつーか、いかにもあの零細企業が正義の味方という描き方のように見えちゃうんだけど、島に巨獣を発生させて人の住めない土地にした大企業vs島民という構図で言えば、巨獣退治をすることによって島民に島に戻れるかもしれないと思わせるガス抜きの機能しか果たしてなかったので、明らかに大企業の側に立っていたし、零細の社長も途中までは親会社に復帰することも考えてたわけデショ。で、島民が完全な被害者かといわれると島にプラントを作らせておそらく何らかの経済的な見返りを得てたのだろうから罪の一端は担ってたんだろうし、この作品の登場人物の中で一番罪が少ないのはメガネの女研究者なのでは?。親会社は研究員同士の連絡が断たれていて、偶然島の調査研究に携わってなにかオカシイと気づいた後は自分の身分の安定を顧みず真相を明らかにすることに全力を尽くしてたわけで…。とはいえあの大企業の社員というだけでやはり罪の一端は担ってたとなるわけで、この作品に本当の正義はいるの?と言われたらまぁ奥の深い作品のように思えてしまうんだけど、全体的に見てもそういうスタイルでないのは一目瞭然なので。

イケナイ教#12

 トラブルが解決して屋敷に戻って関係性を確かめるという話。ヒロインの妹を新しくくわえてレギュラーメンバーでダラダラ。うーん、物語として物足りないのはそうなんだけど、終わってみたらこんなものかもなーという感じ。方向性としては現代日本においてパワハラだとか、クレーマーなどに耐え兼ねてる層に向けての癒し系なのだと思うから、ドラマとしてハラハラドキドキさせる必要も、究極の選択を迫る必要もなくって…というかそういうの積極的に要らないから…というものなのだと思う。生温いエピソードや大したこともないことで足踏みさせられたりという意味でのもどかしさはあっても、イラつかされるようなストレスもなかったので、そういった意味ではこの最終回はその集大成といった感じ。
 ただ、ヒキの王子らしきキャラの執念を示したカットからすると続編があったりするんだろうか?。続編を作らないのであれば、あれはむしろあってはいけないぐらいのものなので、続編がないならわざわざラストの余韻に水を差すなよというもの。いやまぁ積極的に作品から何か得ようとするとすこぶる物足りないけど、雰囲気に惹かれて他に幼児でもしながらぼんやり流す分には毒にも薬にもならないので、毛嫌いされるような作品ではないだろうね。


影の実力者2#12

 縦ロールの王国編が解決して、主人公は生前の世界に飛ばされるの巻。物語の一番最初のエピソードがなろう系にしては作りこまれていたのでいずれこの話に関連する流れになるのだろうとは思ってたけど、このタイミングとはね…というか主人公は死んでこの世界に転生したのだから、てっきりJKヒロインがこちらに転生するんだと思ってたけど。この分だとしばらく主人公は生前の(とはいえ単純に主人公が死ぬ前にいた世界に戻ったとも思えないんだけど)世界の話をやるのだろうと思うけど、アニメ版はこれでお終いなのか、続編があるとしても原作のストックが無い状態だと思うんでいつになるかよくわからんな。ただ、原作者はカゲマスにかかわってバンバンシナリオに絡んでいるみたいなので、やろうと思えば原作もハイペースで出版を重ねることも可能かも。
 実はかげじつを見て初めて銀髪美少女(巨乳)エルフも主人公と一緒に飛ばされたとわかったのだけども、彼女推しなのはちょっと意外。あくまで主人公にとっての1stレディはアルファだと思ってたから割とこの組み合わせで話が展開するのが楽しみではあるけど…。
 なんかどうにも気になって、なんでこれだけすれ違い要素がこんなにも不自然と感じてしまうのかをつらつら考えてみたのだけども、あくまで現段階での推論だけど、アレ、やっぱり主人公は全部把握しててそれで文字通り中村主水のように昼行灯を決め込んでる…というのが個人的な暫定的結論。で、なんでそうしてるのかという理由については、もう原因が一つしかなくて「主人公ラブ勢が多すぎるヒロインズと距離をとるため」。主人公が現状把握してるということがバレてしまうと、ヒロインズの気持ちにも気付いているということになり、そうなればヒロインズの主人公争奪戦が激しくなってしまう。もし仮にヒロインズの中から一人だけを選ぶとなると選ばれなかったヒロインズ全員から嫉妬や失望されてしまい、組織の維持すら困難になってしまうわけで、主人公の思いとしてもそうだろうし、物語の構造を維持するためにもラブコメ要素は極力排除しないとこのスタイルを維持できないから…という風に個人的には解釈してる。

ウマ娘3#12

 引退発表して残り出場レース2試合のうち最初は負けるという話。前回シナリオがよくできていたと思ったら、今回は驚くほど心が動かなかった。限界を感じた主人公がいろいろ複雑な思いを抱えているはずだから、それなりに深みのある話になってもおかしくないが、そういう部分が表現されてなかったとは決して思わないけど、シナリオのクォリティが一段どころか二段も三段もおちる感じ。
 ダメな理由のうちの一つが、なんで引退発表なんかするの?ってところで、能力がピークアウトしたことなんて熱心なファンなら見てりゃわかることだろうし、そんな当たり前のことを理由に自分を追い込んだところで何のメリットもないとは思うんだが、これ、おそらく実話を取り入れた結果だろうしそのへん厳しいものはある。まぁそうはいってもこの作品のウリであるレースシーンの動画は相変わらず健在。

絆のアリル#24

 大切な場所を失うことと引き換えに助けてもらってパフォーマンス発表が出来、さて、決勝に勝ったのは?という話。今まで他のユニットがメンバー同士のつながりのエピソードとその結果としてのパフォーマンスという構造を取ってたので、いまさらメインキャラのつながりの描写など要らないから、関係性の強さをおさらいするためにトラブルを発生させてみました…ってことに意味がないとは言わんけど、個人的には蛇足と感じた。これならまだ単純にAパートで主人公達のパフォーマンス発表会、Bパートでそれぞれのキャラのその後を詳細に描写でよかったのでは?。
 そもそも選抜大会とはいえいちおう競争なのだから、公平な条件で争わせるプラットフォームを提供しなきゃならないし、トラブルが起きてその尻拭いを参加者がさせられるのも論外だし、しかもシステムトラブルを起こしたのが内部の犯行だとか目も当てられないほど論外なので、終始イライラさせられっぱなしだった。
 うーん、最終回があまりにも…な出来だったので残念だったけど、全体的に見たら若者に対するメッセージとして、成長のためにいろいろな他者と交流して切磋琢磨すべきという主張には見るべきものはあったかな。ただ、ストーリーとかドラマ性とかは期待してもいけないというか、あと、せっかくネット社会に対する新しい側面を見せてくれるかと思ってたけど、題材としてそういうのと取り上げたというだけでその新しい側面という部分はあまりにも弱かったな。
 あとせっかくキズナアイを持ってきても、そのキズナアイ要素結局要らなかったと思う。今でこそ見なくなったけど、昔社会学者と称する一部の大学関係者に攻撃されたときに集中して動画を見たところ、ゲーム実況だとか登録者からの投書に対するレスで人気を獲得してたけど、パフォーマンス動画で話題になってたという印象は薄いから、歌や踊りでキズナアイを持ってくるのは的外れなのではという気はした。
 キャラも多く出し過ぎかなぁ。多く出せば出すほど多様な関係性が描けるけど、その分各キャラやユニットの印象が薄くなるし、なによりメインキャラ達の影が薄くなってしまう。D4DJはあれはやっぱり雑波業いてこそのもんなんだなぁと思ってしまった。アレをみると多キャラを運用するためのセオリーみたいなものがあるのだと思うけど、それ無視してシナリオライティングしたらそりゃ崩れるわな。
 最終回で崩れたからといって本作の良さが台無しというほどではないけど、まぁそれでも大ヒットしなかったのには納得はできるかなという感じ。

カミエラビ#12

 能力を使った代償に主人公は仲間から忘れ去られてしまうが…からの続編に続くよEND。神とはどういう存在であるべきか…という主張には見るべきものがあったけど、続編があるということを確認するまで「え、これで終わりなの?」と( ゚д゚)ポカーン状態だったから、ぜんたいてきなひょうかとしてそう悪くはないけど、我に返るまではビミョーだなと思ってたぐらい。しかも続編はサブタイ化なんかでリスタートとあって、おそらくループもの?、いやループしなくてもやり直しではあるらしく、それもなんか脱力してしまったとかそんなの。
 ちょっと混乱してる状態が続いてるのでアレだけど、続編込みでの感想になりそう。

16bit#12

 やっぱり主人公は脳接続されて部品としてゲーム制作をやらされそうになってたでござるの巻。主人公自体は、それまでのゲームプレイ体験があるからそれでゲームを作ってたにすぎずその自覚はあるから絵しか描けないと言わせてたんだけど、まぁ優れた絵はシナリオが付属してなくても一枚の絵自体に物語性が付帯してたりするからねぇ。
 今回の話は、前回さらわれた主人公が逃げ出すまでのことなんで、全然物語が進行してないのでまぁ時間稼ぎだったかも。