鴨乃橋#12

 以前出てきた探偵学校教官の親族探しを手伝うことにする話。今回のファイルは2話構成らしい。ダム建設、民俗学をネタにした殺人事件とひぐらしを想起させるものがあるが、とりあえずはフツーの話運びで次回に続く。

ミギダリ#12

 すべての騒動が一段落して、母親殺しの息子?が自首して次回に続くの巻。早急に手じまいしてる感じがするが、ねっとりと引き延ばされても困るしアニメ版でこのタイミングだとまぁこんなもの。ダメだとは全然思わないんだけど、貧富の格差問題というのともちょっと違って社会問題との関連性があまり見出しにくい感じやね。
 ただ、今にして思えば双子とその母親がなぜあの隠し部屋に住んでいたのかというエクスキューズはよくできていたと思う。当初は自分もさっぱり思いつかなかったので…。

せまつか#12

 大騒動が収束してEND。うーん、ホント序盤からこの作品が言いたいことがさっぱり見出せなくて困った。ヒロインとのイチャイチャに自分は惹かれなかったし、黒髪ロングの女神との因縁も中途半端に終わってしまってどこが見どころだったんだ?という印象。あまりにも不完全燃焼だったので密林レビューで原作の人気っぷりを確認してみたのだけども、やっぱりストーリーを評価してる人は少なくて、ストーリーがいいと言ってる人も具体的にどこがいいという言及もなかったのでそんなものかも。で、やっぱりイラストを評価してる人そこそこいてワロタ。いや自分も遠坂あさぎ絵が動くことに一定の価値はあると思ってるので、自分の感覚もそう世間一般とかけ離れているわけでもないんだなwwwという新しい発見が!!!。
 ggって今更ながらに気づいたのだが、豚レバも遠坂あさぎ絵なんだな。豚レバの方が作画も見栄えも良くってさらに言えばストーリーがこちらより格段にいいんだけど、どちらが遠坂あさぎ絵っぽいかといえばこちらの方かな。難しいところだけど生成AIに情報を食わせて遠坂あさぎ絵がぬるぬる動くことになれば恐ろしいことになりそう。

シャイ#12

 ロシア行の後始末と主人公風邪をひくの巻。で、次クールに続く。うーん、この作品、嫌いじゃないのよ。主人公が気弱気味だけどどこにでもいそうなありふれた少女で、で少女だから女限定というワケでもなく、少年に置き換えても通用しそうで、個人としての弱さを持っているから困難に立ち向かうときの気の引けようとか、自分自身というか自分のやってることに確信が持てないとか、そういう誰でも抱えてそうな不安を割と自然に描いているようで共感しやすい造形になってる。ただ、やはりヒーロー像というよりヒーローの扱いが時代遅れな感じで、なんといったらいいか、ヒーローというのは作品中で述べられているようなあり方で構わないんだけど、前にも書いたようにそういうヒーローというものは今や便利屋として使い倒されて決して顧みられることが無くなっているから、労多くして得るものなしなんだよな…。そのへんまどマギが世相をよく反映してたというか、もっと先を行っていて、あれは少女が最初は志が高くても世の中にもまれてそのうち丁度会社によくいる、職場で害悪をまき散らすお局様のようになってしまう…みたいな世相の切り取り方があって、あれは正義の味方の行き着く先として世相をよく切り取っていたと思うんだよな。やまゆり園の事件があって、よく引き合いに出されるのは死刑囚となった植松なんだけど、そうではなくて彼以外の職員もよく利用者をイジメてたとかそんなの。植松もそうだったらしいが、当初は障害者に尽くす優しい気持ちで就職しても、特に重度障碍者なんかは職員に何の遠慮もせずただ自分の欲望に従って行動するもんだから、結局精神をやられてしまう。やまゆり園の場合は物事の分別のつかない障害者相手だけども、これが障害者でなく一般人であっても未だいなくなることのないクレーマーやモンペ、カスハラ・パワハラと自分が社会の役に立とうと他人を助けたり支援するような職業に就いたところで、結局磨り潰される結果になってしまうのが現代日本なのであって、さすがに原作者も今の日本がそういう状態にあるとわかったうえでのこの主張なのだから、そこに何か強く思うことがあって、それでなお主張したいというものが形になったのがこの作品なんだろうから、結局のところ続編を見ないと結論らしきものには辿り着かないのかねぇ。

とあるおっさん#12

 ドラゴンに因縁をつけられてサブタイ通り主人公プンスコ。なんかちょっと珍しく激熱なバトル。ここぞという時の必殺技に、誤解だったとはいえ関係が悪くなっていたクイーンがくれたスキルを使うのにちょっと引っかかるものがあったのだけども、無事撃退して後は予定調和。他にも引っかかるところはあったんだけども、前回提示された「ゲーム中のNPCに主人公の言動を入力してAIを教育する」というものがあったので、あれもこれもその一環か…と思うとかなりの部分納得もしくはスルー出来た。もうこれで続編はない終わり方やな…と油断してたら、最後の最後で運搬マスコットが大騒ぎして事件の予感…みたいなカットがあったから、もしかして続編があるか、いやアレが事件のきっかけとしても彼のドタバタゲームライフはまだまだ続くENDなのかはちょっとわからん。
 これもなんか不思議な作品で、なろう特有のご都合主義三文芝居ではあったんだけど、割と気に入って視聴してた作品。当然シナリオは全体的に甘いのだけども、要所要所でなにか自分的にフックする部分が仕掛けられていたので、中盤以降はストレスもなく楽しんでた。
 あと、最終回になって今更気づいたのだが、OP映像の前半で描かれる日常生活のシーンには、ゲームのキャラの実像らしきものが写ってるね…。

 これ、主人公と良く絡んでるパーティーの面々。
 こいつらねー。
 主人公がお世話になってる鍛冶屋。
 NPCだからゲームだけの存在のハズでいないと思ってたら、おそらくクイーンとその妹。妹はOP映像では見当たらないので今回のEDから。
 

聖女の魔力2#12

 主人公の想い人からプロポーズを受けてEND。まぁ順当な終わり方。ちょっと前にこれはおおきなおねえさんむけ妄想話と書いたから、そこで大きな変化はない。ただ、やっぱり振り返ってみると、日常話がストレスなく楽しめるのに対し、なんか事件が起こってトラブルシュートというシナリオはイマイチという感じだった。ただ、現実社会で苦労してるOLが癒される話だという観点からすると、トラブルシュートの方が日常描写よりクォリティが高いより断然マシ。だって無理やり異世界に連れてこられたという設定だけど、基本主人公が癒されるためにこの世界に来たわけなので…。
 しかし考えてみたらこの作品を支持してる層が結構多くて、当然男より女の方が多いと思われるわけなんだが、こう、朝ドラなどで何度も繰り返されてる女性の自立…より、結局女の幸せは結婚なんだなwwwという感じ。まぁ結局のところ男女雇用機会均等法なんて男女平等の美名のもと、実際には女性の人権どころか男女問わず奴隷には平等も人権もないわけで、あの当時から女性の労働力化が主目的なのであって、女は力仕事をさせられないし、事務仕事はIT化でヒト自体が要らなくなって、接客業に回されるようになったわけだが、その接客業は上記シャイの感想で述べた通り地獄化してるわけで、働きに出たところで自己実現wwwとやらが叶う職業は(これも男女問わずだが)少ないポストを奪い合う椅子取りゲームになっており、大半の労働者は自己実現どころか日銭を稼ぐ職業にしか就けないわけだ。そこに小鼠カイカクで正社員が減り、アベで中流が絶滅して年収300万どころか今や200万や150万の非正規雇用で奴隷化。そんなの働きに出たところで何のイイことがあるの?って感じで、そりゃ女が専業主婦がマシと思うのも残念ながら当然みたいな世の中なんだよな…。そりゃこの作品がウケるわけだよ。

ヘルク#24

 かつて主人公が言ってたことが本音では違ってた…と赤毛が気付く話。え¨~なんで~?って感じ。「人間、滅ぼそう」というキャッチコピーは別に読者もしくは視聴者にとって何の驚きでもなく、深く納得というか共感できるからこの作品を見ようと思ってた人多かったんじゃね?。いやまぁ無理やり奴隷化させられた主人公のかつての仲間を救うってのはわからなくもないんだけど、別に救うヒトは限定するという風にも聞こえなかったし、ならあの一番のキャッチコピーはウソだったの?というのが第一に挙げられるし、次点で言ったことを翻すのならオマエの決意は何だったの?ということになる。物語的には主人公の思い自体は変わってないで構わないんだけど、これはまさに「消費税増税は四年間は議論すらしません」からの消費税倍増決定と同じかほりがする。
 まぁそんなわけで、キャラのセリフとは裏腹にやっぱり主人公と赤毛の放浪話は全部まるっと要らなかったし、やろうと思えば半クールで済む話をよくぞ2クールまで薄めたもんだ…みたいな。ただ、これで物語が終わったわけではないらしい。原作は既に連載終了してるからこれで話は終わるのかと思ってたのだが、人間側の貴族の娘をスパイが助けた後処理がまだだし、人間の庶民を全員奴隷化したのは王であるから、彼を倒さなければという処理が全然済んでない。で、密林のあらすじを読めば…と、最終巻を読んだらネタバレになるから第11巻のあらすじを読むと人間の王との決戦とある。なら半分まで進捗したのかと第6巻をチェックすると前に見た話。→第7巻、→第8巻とチェックしてようやくこのアニメシリーズが第8巻までを映像化したのだと自分の中で判明した次第。まぁわからんけど、この分だとあと1クール分の続編をやるんじゃね?。