女神のカフェテラス#1

 瀬尾公治原作漫画のアニメ化。この人の作品結構アニメ化されることが多いな…という感じで、そのアニメ化された分はあんまり評価が高くないような印象だけど、この作品自体はそう悪い感じはしない。ハーレムラブコメっぽいが、女の子キャラが多くてラッキースケベが多いのは客寄せパンダというのがわかるし、これ、おそらく日本社会の変容を描いてると思う。今や喫茶店は減少著しいらしいし、その喫茶店がある種の共同体のような描かれ方なんで、かつての日本では企業が疑似共同体として機能してたけど、それが失われて企業内で与えられた仕事をこなしていた社員=ヒロインズが喫茶店を共同体として機能させ続けるために新しい経営者のマネジメントのもと奮闘する…って話のように見える。共同体を立て直す主体がむさい男だったら見向きもされないから、見目麗しく花のある女の子にしたってだけなのかな~という。喫茶店以外の環境がカネカネカネって形になってるからまぁそう大きく外してもないだろう。

トニカワ2#1

 続編。主人公が嫁の意向を押しとどめても結婚式をやりたいと思い立つのだが、結構ハードルが高いのに驚くという話だった。主人公は若者であって結婚式がどんなものかそもそも知らないって形になってるけど、自分なんかはやれ結納がどうだの挙式のコスト相場がどうだのは割と想像がつくので、原作者の年齢を考えても昔の価値観はこうだったけど今はこうだ…みたいなものを示したいのかなという気はした。
 1期と雰囲気は変わんないし、上記のような今ドキの結婚事情みたいな感じで知識のアップデートがメインイシューだとは思うんで、今後も感想を書くかどうかは微妙。作品自体に悪印象は持ってないから視聴を切ることはないし、まぁ見たよ報告程度には都度感想を書くかも。

マジデス#1

 なんつーか、秋葉原を舞台に、抑圧されたオタクたちが体制に歯向かう構図の、数年ごとにアニメになるいつものやつ。で、この手の作品群はあまり突き抜けないというのが自分的な共通の認識なので、今回もそんな感じになるんだろうなという。まぁ予断は禁物だしもしかしてこの作品が大化けするかもだけど…。
 作品中、オタク弾圧が始まったのが2008年で政権交代前夜、で、作品中の時間は2011年とアベが仮病から復帰して政権を野田から禅譲される前夜で、現実のクロニクル的には結構ターニングポイントっぽい感じなのだけども、そのへん何を指し示してるのかはっきりしない感じやな~。

山田999#1・2

 ネットを媒介とした恋愛をテーマとしたラブコメ。SAOやネトゲ嫁の頃は、ソシャゲにハマる女子というのはどこか世間ズレしてるというか、一般人とはどこか違うという立ち位置のものが一般的だったと思うんだけど、ここに至ってパンピーがコミュニケーションツールとしてソシャゲをやるというところまで下りてきたのか…と感慨深いものがあった。とはいえ、自分別に女に限らず男ですらパンピーにおけるソシャゲの占める位置なんてのは実態がおそらくわかってなくて、ドラクエ黎明期の頃だってそれを嗜んでた女子も居ただろうけど、割合がどのくらいかというのはよくわからんというか。
 この作品だと主人公はおそらくヒロインの方で、男の方は割と客体っぽく描かれているんだけど、そういう構図からして男の方は今流行のZ世代っぽく感じて、一般人から見たZ世代の奇矯さみたいなものも感じるんだけど、この作品が本当に男の方をZ世代として描いているのかも現段階ではよくわからんし、彼のヒロインに対するツッコみはいちいち共感できるものにもなっているのでそのへんもよくわからん。ただ、2話分視聴した感じ日常系のお話としては特にダメだとも感じなかったし、ダラダラ視聴していくつもり。

お隣に銀河#1

 漫画家やってる主人公にお姫様が落ちてくる話。全体的な雰囲気はふらいんぐうぃっちっぽいというか、どこかほのぼの系的なものを感じるんだけど、なんかよくわからんというか。個人的にはこういうの好物のハズなんだけど、ヒロインがあまりにも男にとって都合の良い能力の高さとお姫様という構図に、なんか物語として妙にあざといなと感じてしまったので、あんま手放しで喜べないというか、先々不安…というよりは不穏なものがあったという。たぶん気にしなければそこそこに楽しめるとは思うんだけど、この手の作品で初回から引っかかるものがあったというのは自分にとってはちょっと珍しいかな。
 男にとって家族ではない女というのは不可解な…というよりは未知なる存在ということで宇宙人という設定にしてるのかなという要素が思いついたんだけど、そのへんは確信でも何でもなくて、あまり突き詰めるってワケでもなくぼんやり考えていきたいという所存。

六道#1

 チャンピオン連載漫画のアニメ化。悪女に惚れられる能力を主人公が発揮するが…という話。雰囲気的にも話としてもいかにもチャンピオン連載って感じなのだけども、#1を見た限り、筋を通すということが本道っぽくて、設定だけが奇を衒ってるという印象。ただ、よくわからんのは、主人公の能力は悪女に惚れられるとはあるが、悪女の性格までを変えるという風な説明をされてなかったから、ヒロインズが攻撃的な態度を取るのも、主人公に対して惚気るのも、どちらも彼女たちの素の姿なのであって、ならば彼女たちの悪女とされる要素がいかなるものか、というかこの作品において悪女の定義って何?と考えると、よくわからん感じ。
 しかしまぁなんか懐かしいニオイがするなぁと。フツーに流して視聴するだろうし、フツーに楽しんで終わりそう。

水星の魔女#13

 テロ直後のお話。1クール分の待機時間がそれなりに視聴者に整理するものになっているのか、それほど違和感なく入り込めた。
 やっぱ1話の中でストーリーに緩急がつけられて充実したという手ごたえを感じながら視聴を終えるって、シナリオも健在ってところ。