イケナイ教#2・3

 サンドバッグと主人公の妹登場の巻。サンドバッグ編はちょっと理路がわかんなかったかな。王子の画像を貼ったサンドバッグを魔法で無理やり殴らせたところで、それは「させられた」事であって自由というテーマに繋がらないし、かといって強制的に主人公を殴らせるのもヒロインはドン引きするだけなのでは?ってところ。
 街にお出かけでちょっと考えてみたのだけども、これってそもそもおとこのこ向けなのかおんなのこ向けなのか初回から迷ってる。素直に考えると男が女に対してどう振る舞うべきか?という教科書としては男向けの訴求力は弱いような気もするし、女が自己主張をする手引きというのもよくわからん。ただ、わた婚が大ヒットしてるところからするとおんなのこ向けに自立を説く性質が強いのかな…という気もするが、それもやはりパンチは弱い気がする。今回の着せ替えシーンでやれメイド服だとかバニーとかを着せられてたのだったら文句なしにおとこのこ向けで決まり!だったのだけども、セックスアピール抜きの露出度高めはむしろおんなのこ向けセンスなのかなとか…。
 しばらく傷のなめ合いなのかなとか思ってたら背中の傷で発奮してたようだからどうなるんだろ?と展開が読めないというか、なんかわざとのらりくらりやってる気がする。ヒロインの、自分が我慢すれば丸く収まるってのは自民盗の無法を庶民の多数が見守ってる現状と一致するんだけど、ただ、見守ってるというよりは旧民主盗がまさか消費税増税しませんの公約破りで代議民主制をぶっ壊してくるとは思わんかったという要素が大きいからなぁ。政権交代投票率も高かったし、明らかに自民盗に対するNOの突き付けだったんだけど、まさか野田佳彦や枝野がアベと裏取引して政権を返上するとは、あの時民主盗に期待してたかなりの数の無党派層は思いもよらなかったわけだし。

ブルバスター#3

 主人公が動画を流出させて大ごとになりそうになった話。ネット担をやったことがある身としては、公式ページでの情宣とか面倒でしかなかったし、守秘義務以前にネットでイキるる精神性が信じられないって感じかなぁ。ただ、入社して浮かれてた主人公の行動が招いたこととしてはまぁよくできてたという感じはする。
 親会社もそれなりに親会社としての仕事をしてたというか、そのへん経理担当の行動もかなり意味のあることというのが描写されててお仕事モノとしてはそこそこよくできてる。
 ただ、やはり巨獣まわりのことがちょっと甘いというか、そもそも民間企業で謎の生物の調査までならともかく駆除までやってるという設定に無理があって、フクイチメルトダウンの例もあるのだから、あんなの政府が強権を発動して立ち入り禁止、調査も対策も政府主導でやってる筈で、もちろん駆除は自衛隊がやってるハズ。ただ、そういうリアリティを出すとメインキャラ一切合切要らなくなって、自衛隊斯く戦えりだとか、官僚や地方行政や住民しか出てこない話になるからそのへんはまぁ。
 で、民間企業が対応してるというフィクションだとしても、島民が提供できる装備や資材を好意でというのはまぁわかるんだけど、避難して金銭的に困ってるのに巨獣駆除のために資金援助までしてるってのはちょっと厳しすぎやしないかという気はする。島が税金で運営されてる地方自治体の恩恵を受けず、隔絶した土地だから青年団なり地域住民が実際の島の運営を担っていたというのはまぁそうなんだけど、これもフクイチメルトダウンや今まで数々の自然災害で避難して仮設住宅などで暮らしてきた状況を思えば、一旦根拠地を失えばやることなく無聊をかこつぐらいしかやれることはないのであって、バイトをしてまで資金援助とか鬼過ぎやしネェか?という印象。
 まぁそんなわけで、フィクションを混ぜたおかげでいろいろなエクスキューズをしないといけないし、いろいろ引っかかる点は多いのだけども、「働く人」をメインとしたお仕事モノとしては設定のやりくりで苦労しながらも面白いと思えるようになってきたなぁという感じ。


陰の実力者2#3

 姉が中二病にかかってしまったと、主人公が勘違いする話。なんかアッサリトラブルが解決してしまった。前期で主人公が武闘会かなんかで助けた魔女も出てきて役者の見せ所という感じだし、バトルシーンもキャラが映えるための見栄を切るところでしかないんだけど、そういうのがすべてメタ的に利用されてるというのがわかるので、不思議と退屈しなかった。ただ、ストーリーとしては今後の展開に必要な要素を付加しましたよ…って作業感が漂うので正直あんまり面白いとは思えなかったな。
 なんかYoutube動画で候補に挙がる動画なんかを目にすると、イヤーな盛り上がり方をしていてそこが気になる。元々が主義主張を直接訴えかけるのではなく、へんにはぐらかして構成されているので、確かに内輪ウケ的な盛り上がり方をしてしまうのは理解できるんだけど、昔よく見たオタクの自己満足的な持ち上げ方を見てるようでなんか痛々しい。この序盤のエピソードが今後の準備段階でしかなかったから唐突に終わったのを見てもわかる通り、ここは物語上全然本番ではないでしょーに。

絆のアリル#15

 前回悩みを相談しに行ったところに、紫髪不思議ちゃんを伴って相談に行く話。なんか説教臭いwwwが清々しい。成長モノって特にスポコンなんかはライバルと戦うことで己の能力を高めていくもんだけど、これだと別に対立しなくても自分が能力を向上させる過程で他者と協力し、それがまた切磋琢磨にもつながるという構造。こういうこと自体は別に新しいことではないんだけど、物語で改めて描写されるのは珍しい感じはする。仲間であっても距離が近くても遠くてもそれはそれぞれのやり方であってというのも黒髪ロングメッシュとの対比ともなっていて十人十色がちゃんと表現されてる。バーチャアイドルという素材でそこに近未来的なあり方が提示されると思ってたので、新しい何かを見せてくれる要素はないんだけど、逆に新しい世界でも基礎になる部分は同じという主張なのかもしれずで今のところ2クール目開始からトバしてんなぁという感じ。
 自分を振り返ると高校大学ではもうそれまでの人間関係がぶち切られ、まぁ高校なんてのは地元の中学から大体かたまりに分かれて近くの高校に一緒に進学したりするもんだけど、自分の場合高校ではオナ中なんて一度もクラスメイトになったことなんてないのだけども、周囲が知らない生徒だから確かに何か新しいものに触れるという印象はあったなぁというのを思い出す。中学までの仲間とのベタベタした関係はそれで卒業したという形になったのだけども、今思えばそれが自立の一歩だったのかもね…。


16bit#3

 今度は前の時から4年後の1996年に転移する話。なるほど、あのまま居続けたら4年間の詳細を描かないといけないから無理矢理時間経過させてたわけか。要するにクロニクルをやりたいのね…。
 プログラマ君は98に思い入れがあるようだけど、その後98もwindows機になってしまい、DOSゲーは駆逐されていくんだよな。というか海外より日本の方がDOSゲーが無くなるのは早かったような記憶が。
 とはいえ、プログラマ君の思い入れもわかるんだよな。あの頃はプログラマが機会を直接叩くことをやってたと思うんだけど、その後高級言語化すると機械との直接対話はモジュール化されてプログラマはそのモジュールをコントロールするようになっていくんだよな。機械を直接叩くのならその機械の構造仕組みを分かってないといけないし、だからこそヒキで、端子の意味を主人公に問うていたのだろうけど、機械とのプロトコルも規格化されていくので、機械の知識なんてなくてもよくなっていくわけで。まぁいうなれば食事を作るのに、昔のプログラマは自分で食材を切ったり煮込んだりしてたのが、その後プログラマはレンチンするだけでよくなってやることはどの冷凍食品を調達するか…になっていくし、下手するともう全部外食のハシゴで済ませてしまって、プログラマのやることは店選びだけになってしまうという感じ。自分は8ビット機でベーシックで簡単なプログラムを組んだり、Excelのマクロを組んだ程度なのでプログラマとしては初心者ですらないのだけども、プログラマ君の気持ちがわかるというか、むしろプログラマ君寄りの人間かも。
 しかしなんで主人公がプールに落ちたのかというのが、タブレット端末を使わせないためとか芸が細かい。何気ない描写や展開にもちゃんと意味が詰めてあってこういうのが嬉しいワナ。



カミエラビ#3

 主人公が一番の友人を手にかける話。親友の能力をあんまり重視してなかったから理由までは思いが至らなかったのだけども、なんか彼は死にたがってるなぁとは感じてたからまぁ当たらずとも遠からずではあった。主人公を発奮させる意図でもあったんかなという気がしてたのだけどもその要素は希薄というかなかった。しかしこうなると思い出すのは全10巻のうち第2巻で親友が死んでしまう銀英伝を思い出すな…。
 欲望を充足させることを優先させるプレーヤーが勝ってしまったら、欲望の連鎖が止まらないから世界はクソになるというのは、後期資本主義の現代世界がまさにそうなっているわけで、欲望に関しては中立、基本的な態度としては競い合うことに拒否反応を示してる主人公がマシというのもその通りで、物語とテーマが常に密接につながりあいながら進行してるのは昨今の作品ではかなりのパワーを感じる。

ウマ娘3#3

 主役の連勝か?という話に見せかけたゴルシの担当回。うーん、ゴルシもメインのストーリーが与えられるのかとちょっと期待してたんだけど、せっかく六勝してるのにそのエピソードをメインで描かずにおそらく退場。というか本当に物語から退場するのかどうかもわからん。サイレンススズカが史実では殺処分されていないハズなのに、レースには出ないけどチームでは平気でいるので、ゴルシも戦場は別かもしれんがチームまで脱退ということはないのかもしれないが…。まぁ負けても場内の人気を掻っ攫うということで貫録は見せてたけどね…。

なんか豆腐が五割増しでビックリ。

 数か月前には一丁30円(消費税込み)の激安豆腐が、昨晩おなじドラグストアに行ってみたら一丁45円(消費税込み)になってて目の玉飛び出る思いがした。というかここ一か月ほどは30円→38円と、それでも一丁8円(これでも一挙に2~3割)の値上げだったからやり切れんなと思ってたところ。こうやって5割増しになった今では、その38円への値上げも、客へのショックを和らげるための暫定的な値付けだったんだなとわかるのだけども、それにしてもちょっとこれはない。
 まぁこれは額面の小さい商品だからまだマシというか、それでも成分表示に記載されてないだけだと思うんだが、おそらく遺伝子組み換え食品だと思うので、それすら爆上げとなると今後どうなるのかキモが冷える思い。で、昨日ラジオを聞いてたら犬HKのアナウンサーもいつも行ってる蕎麦屋かなんかでやはり値上げでショックを受け、今後が移植を減らそうかwwwなんてのたまってたのだけども、こちとらもう数年、んーおそらく5年以上は外食に行ってない。平均年収1200万超、ん?、春闘経団連企業はベースアップされてるから準公務員の犬HK職員もそれなりに給与上げされているだろうし、だからこそ物価高に給料の上昇が追い付いてないなんて個人的感想を述べてるのだろうから、アホーのカップ麺一個500円ほどではないのだろうが、社会の上澄みには違いないので、庶民の生活が見えてないんだろうなという印象。