ゾン100#9

 主人公一行が彼の故郷に辿り着くの巻。今ドキ茅葺の屋根はちょっと考えられないというか、それでも過疎化と言ってたのだから協力して屋根葺きしないといけないんで雰囲気作りかといった感じやね。
 裏ノートのキャラが出てきて主人公と対比するみたいだけど志が清くないだけで「希望は戦争」「社会から奪われてたから、社会から略奪する」とか一緒だかんな。「人助けをしたい」のも「人を傷つけたい」のもどちらも同じ欲望でしかなくて、ただ種類が違うだけなんだけど、このエピソードでどう処理するか。浪花節にするんなら最初っからアンビバレントな素材を持ってこなきゃいいのに、カッコつけて難しいイシューを持ち込むからパワハラ上司のエピソードもやらかしたのに、今度は上手く処理できるのか心配でならない。まぁクライマックスに持ってくるぐらいだから案外スッキリする超展開なのかもしれないが。

あやトラ#12

 俺たちの戦いはまだまだこれからだEND。とはいえ、ヒロインが妖の王の座をネコから禅譲されたり、それぞれのキャラが何かを吹っ切ったり決断したりとなかなかにして見ごたえがあった。
 なんか不思議な感じで、物語としてかなりしっかりしてたというか、緩急のつけ方が巧みで、ここぞという局面ではしっかりとテーマに関しての掛かりが良かった感じ。基本的にはトラブルシュートの繰り返しなんだけど、一つ一つのトラブルを解決したところでそこでの達成感はあまりないというかちゃんと物語のテーマに回帰していくので、「確かにミッションコンプリートで満足度も高かったけど、これで何の問題が解決したんだっけ?」みたいなものがない。前も言ったけど、バトルシーンからしてキャラの見栄の張りどころとか、俺って強いぜイエーイなのではなく、それ自体がなんかの試練を乗り越える構造で一つの物語として構成されているから、派手さで誤魔化してる感じがしない。
 お色気要素はまぁなくても十分であったら嬉しい程度のもので収まっていて、物語を邪魔するものでも、物語を押しのけて自己主張しちゃうものでもなくって、そのへんの色付けはよかったんじゃないでしょーか。
 なんか見かけのおちゃらけさに反して結構見ごたえのある作品だったな。

シンデュア#12

 ヒロインがイヤボーンで覚醒して敵大ボスを撃破。だが話は来年に続くの巻。んー、敵ボスは主人公が何か皮が剥けて成長の結果撃破でもなかったからこれで終わっていいの?と思ってたが、変則2クールでしたかぁ。ゲーム原作なんでキャラ紹介しちゃったら目的達成でこれでアニメは終わりだと思ってたから意外といえば意外だった。
 次クール見るかどうか微妙なんだけど、お話としては整ってるというか整い過ぎてるというか、ストレス要素を漂白した結果躍動感はなかったなという感じで、なんか物足りない。ただメインヒロインは個人的にドンピシャだったから(ポンコツも蓮っ葉も両方)、ここで見切るのは名残惜しい。なんのかんのいってバランスはいいんだけど、フックも少ないのが惜しいなーという感じ。