死神坊ちゃん#24

 鳥頭の魔法で過去に一時的に行って呪いの元凶と遭う&ヒロインの母ちゃんお目覚めの巻。エピローグで「春になったら」というセリフで三期は来年か~と思ったらその通りだった。
 2期がダラダラしてたから、この調子だと終わらないかもとは思ってたが、それもそうだったな。残り2話の段階で学校に行ってる時点でまぁムリだろとは思ってたのだけども、連載が終わってるからアニメをあんまり待たせてると旬を逃すと思ってたから万が一という可能性も頭を離れなかったのだが、まぁ原作未読だからなぁ。
 おそらくさすがに次の三期で物語は終わるのだろうから、ざっと振り返ると構成的にはこんなもんだろうとは思うけど、二期はありがちではあるけど物語としてのパンチは弱かったなぁ。不作揃いの今期の中でもやはりそんなに他を押しのけてまで面白いというほどでもなかったし、個人的にはそれでも第2期なりのここは見どころだったみたいなものが欲しかったかなという印象。着実に事態を進行させてるのはそれなりに好感度はあるし、そのへん単調とは言ってもジャンプ系に見られるようないかにもフォーマット通りみたいなものはないから、手堅く我が道を行くってところはいいんだけど…。
 円盤の売り上げが順調ってこともないだろうし、いくらコロナ禍があったとはいえ3期をやらないという方向性はなかったように見受けられるので、スポンサーなのか出版社なのかわかんないけど、売上無視でどうしてもこの作品をできるだけたくさんの人に見て欲しいってことなのだろうから三期は見るつもり。

英雄教室#12

 肉体は滅びても魂は…の巻。なんか珍しくシリアスモード全開でコメディ要素は極小だった。人工勇者クインテットは起動される活動開始する前から起動者が死んでおり…のオカルトで、コピーのコピーがオリジナルを襲う構造は何のメタファーかよくわからんかった。無理くりこじつけられないこともないんだけど、視聴者に単純な構造としてパッと想起させられないものが物語が伝えたかったこととも思えないんで、正直自分のこじつけは的外れだと思う。
 うーん、転生こそ起きないものの、人生のやり直しという点では転生と構図はそんなに変わらないんだが、まぁむしろ定年後のセカンドライフ的な要素が強かったと思う。で、今更ながらに振り返ってみると、主人公は学校にも行かずに国のために働かされ続けてきたわけで、これっておそらく高度成長期を支えた日本の庶民のメタファーだよね。で、彼の周囲にいるご学友とやらは人工勇者など一部を除いて大半が貴族みたいな感じで、なるほど主人公が学校に行けずにいたとかは誇張なのであって、貴族の子弟はそのまま現代日本の上級国民の子弟というのが順当なところ。まぁ上級国民の子弟って、小さいころから文化資本を潤沢に与えられ、お受験でハイソな学校に行って、確かに学校のお勉強とかスポーツのようなきちんと整備された環境での競争の結果は確かに良い成績を収めるんだけど、かといって現場に出て使い物になるか?と言われたら、そのへんはお察しwwwなので。今回でも校長が実戦形式であることを喜んでたからまぁ間違いないデショ。
 高度成長期の庶民は自分の時間を捧げてがむしゃらに働いて、メイドインジャパンと言えば粗悪品の代名詞だった産業を向上させ、ジャパンアズナンバーワンとまで言われた経済大国にまで押し上げたわけだが、では上級国民が庶民の富を吸い上げて自分の子供に投資し、彼等は政官財の中枢を担っているわけだが、結局成し遂げたことはそれまで築き上げた富を私物化することだけ(そんなことにだけ頭が回るwww)で、社会システムを破壊するばかりか日本全体の経済をシュリンクしてしまったわけで、今回のエピローグで示されていた通り、上級国民が束になっても問題を解決できないが、主人公が食事の片手間に一撃で問題を解決してしまってるところなんかが象徴的。
 なので、全体を見渡してみると、上級国民は国民からの搾取をやめて、せめて自分の無能を自覚して、日本を成長させてきた先人にせめてもの感謝の気持ちを示せみたいなメッセージがかなりの確度で込められていると考えるしかない。
 まぁそんなわけで、物語としても、もう明確な敵と言える存在がいないし、主人公以外のいわゆる仲間といっても、人工勇者は明らかに勇者側で並列する存在で、それ以外はライバルと言えるだけの脇役が一人もいなかったのだから、そりゃ物足りんでしょーという感じ。で、勇者側に共感できる世代はせいぜい前期氷河期世代ぐらいまでだと思うんで(構造的にはブラック労働を耐えていた世代)、感覚としてこの作品の意図するものがわかるターゲット層は年齢高めなんで、そりゃあんまり表面上の人気は出ないのでは?という感じ。日本を支えてきた庶民に対する労いや鎮魂歌であって、もう応援歌とすらいえないからどうなんだろ?って感じ。ただ、数として多いか少ないかはわかんないけど、ネット見てると60や70超のかなり年齢層高めの層もアニメを楽しんでるらしいから、そのへんリーチするかもねぇ。


無職転生2#12

 幼馴染エルフの大願成就の巻。そこでワンクッション置くのかぁとか、そういや最後のシーン、二人とも後見人になる人物があの場に居合わせてるんだなとか、よくできているなと思わせることがあってなかなか感心させられた。ただねー、主人公は赤毛ツンデレと想いを通わせてたのに彼女が去ったからそれがショックで病気になってたと思ってたから、ここで幼馴染エルフとくっつくのはどーなの?みたいな。とはいえ、2期になって赤毛ツンデレのことを思い出すことがほとんどなかったし、学園編では全くで、今回の幼馴染エルフとの一連のエピソードでも一回も回想されることがなかったから、あれはもう済んだことになってるのか、それとも後から波乱を起こすために敢えて描写をしなかったのかその辺は現状どうなるかわからん。
 これはもう分割2クールということがわかってたし、そうであっても1クール目での〆がちゃんとなされてたからとてもありがたかった。この作品に対する自分のスタンスはあまり変わらないけど、作品のクォリティは高いし、かなり人気が高いのも納得してるからその辺間違うことはないかな。

ダクギャ#12

 H城址編解決。うーん、S級という割に大したことないなという感じ。やっぱり男が大学生ヒロインに都合よく踊らされてるとか、小学生である主人公のグルーミングで相棒と勘違いさせられているとか、そういう生身の、なにより一番身近な人間に利用されているという状態が一番怖いので、今んとこ他人のトラブルでキャラが怖い思いをしたとか大したことないなという印象。やはり怨霊というものはその怖さとか恐怖をステータス上の数字に換算して、その大小を問うだけでは全然物足りないというか。
 よくわからん。Youtube動画だとかだとこの作品はこれから面白くなるといってるけど、自分的には面白いのは中編あたりまでで、今やってるのはパワー弱目やなという印象。とはいえ、まだまだ1クール目なので、2クール目が本番というならまだまだこの作品としては小手調べみたいな段階なのかも。今回だって神サマとの対決の準備なわけで…。


異世界のんびり農家漫画版

 が70話過ぎまで無料公開なので読んでみた。なんか主人公がヒロインとやることを速い段階からやっていて、メインヒロインの吸血姫との子供が割と初期に誕生してたからアニメ版はそこそこ改変してるっぽい印象。で、やっぱり文明発達史みたいな部分に面白みを感じた。あとは、主人公がチート能力を使いはするんだけど、それで主人公が勝つとか、トラブル解決のための主要な役割を果たすとか、そういう要素は少なくて、移住者の知恵を積極的に取り入れて、それが功を奏するという形にもしてるから、そのへんの控えめなところが自分に刺さったのかもと今更ながらに思い至ったという感じ。なんか割と人気はあるっぽいね…。