俺自販機#2

 魔物討伐に主人公とヒロインが参加する話。クライマックス、言葉が満足に通じない状態でいかに意図を伝えるか…という視点がテーマならそれは面白いと思うんだけど、どーなんだろうな?。他の作品でも普通異世界転生してもご都合主義で大抵言葉が通じるようになって言語習得の要素はすっ飛ばすのが通例なんで、いつまでもこのネタを引っ張るとも思えないんだよな。魔道具に詳しい知人がいるってことだから、そこでコミュニケーション障害が解消するんじゃないかと思ってはいるんだけど、そうじゃなくてこういう限られた表現のみで貫き通すんなら逆に感心するぐらい。
 まぁ意図が通じるきっかけもしょうもなかったし、危機を脱するのも強引な展開なのであんまりシナリオとしても良かったとはちょっと言えないという感じ。自販機に人格を与えるということ自体に無理があり過ぎなんで、強引にストーリーにするためにどこまで下駄を履かせるのか…とは思うけどまだ序盤だしなー。

わた婚アニメ#2

 主人公がメシを作って泣く話。うーん、よくわからん。旦那が怪異を相手にする軍人らしく、なんか精神論っぽい感じ。旧帝国陸軍が精神論に堕するのはww1直後からで、明治大正期はちゃんと兵器の数と質も重視してた*1し、軍隊らしからぬ砕けっぷり。主人公の境遇も、これ、本当に共感できるようなキャラ付けなんだろうかという疑問が。上級国民の娘だと文化的資本をたっぷり注がれているのが通例で、虐待を受けているのは庶民の子供が圧倒的に多い上に、生活インフラは現代の方がはるかに充実してるので…。まぁ主人公のキャラ付けは昔はアレがフォーマットとでもいうべき典型例だからアレがアカンというワケでもないし、原作は超人気作なんで自分がどう言おうと主人公に自分を仮託する読者が多いのは間違いないのであって…。
 なんかこの様子だと主人公の異能は途中で開花する展開で、妹ちゃんは見鬼の才は、存在を感じはしてもはっきり見えてるわけでもなさそうで、なんか途中で逆転しそうな予感。
 まぁあんまりそこにフォーカスしてもなんだけど、いちおう近代的自我の描かれ方だよな。皆様ご存じの通り、明治期になってから近代的自我に目覚めた女性は経済的余裕のある層からわんさかでてくるわけで、西洋中世ファンタジー風の作品だと臆面もなくそこを出してきてうんざりなんだけど、この作品だと丁度過渡期にあたるんでそのへんは何とでも描くことができるのはいい選択かも。

アンファルス#2

 吸血鬼の嫁殺人事件。二人で協力して当初の敵を追い詰めるドラマと思ってたから、いきなり探偵モノになってて肩透かし。ただ、こっちのほうがいい感じはする。そんなこんなでぼんやり眺めてたから、首が不振点を五つ挙げてくれたのはありがたかった。
 軽妙なテンポ感を出すために、お笑いを拝借するのはよくあることなのだが、流行のお笑い芸人ではなく、落語というかあのへんのを持ってきたのが独特の世界観で個人的には好印象。

もののがたり#14

 後学のためwwwに付喪神とデートの巻。後半クール戦開始。前期はよくできてるけど微妙やなという感覚が抜けなかったのだけども、こうやって時間が経ってみたら、いろんな要素が上手いハマり込み具合でちょっと見直した次第。ただ、それだけごった煮感なんだよなー。2期からヒロインの闇落ち要素が垣間見えてそこそこ楽しみになってる。

*1:とはいえ、カネが無いので充足してなかったわけだが