ライアーライアー#11

 戦いの中でプレーヤーが絞られていく話。うーん、雑。画も微妙に間に合ってないみたいだし、今までを振り返ってみたら内容を詰め込み過ぎでやはり無理があったという感じ。本来ならいろんな小エピソードはそれなりに盛り上げていかないといけないものだったのに、簡潔に処理を済ませてとにかく先を急ぐ急ぐ。バトル部分に元々興味が無く、それぞれのキャラの関係性だとかそれらのドラマに見るべきところがあったと思っていたのに、それすら今回は台無し。これ円盤に収録するする際に手直しとかすると思うんだが、それでまともになるんだろうか?。
 今まで見たアニメとか、最初や中盤まで微妙でも、最終回に至ればどの作品にも「これがやりたかったのか」と制作の意図がそれなりに納得できたんだが、この作品は常に下降気味で落ちるところまで落ちていってる感じ。

レベル1#10

 不思議ちゃんを唐突に仲間にする話。これも雑。この世界のレベルアップやドロップの仕組みに興味が全くないので僕の考えたRPGファンタジーワールドを開陳されても困るというか。不思議ちゃんの加入も唐突過ぎる。普通新キャラの困った様子から何か理由があるだとか、彼女にもなんらかの光るものがあるだとかほのめかしたりするもんだけど、良く調べもせずに仲間に入れるとか、たまたま悪意のないキャラだったからよかったものの、サークルクラッシャーみたいなのだとしたら取り返しのつかないことになるので、危なっかしくて見ていられないというのが正直なところ。
 洗脳…のあたりに見るべきところはあるんだけど、結局素性の分からない新キャラだけ助けて洗脳済みのキャラ二人はほっとくのだから、氷河期世代は切り捨てられた後はひたすら放置して新卒ばかり優遇する現状を想起させてちょっと気分が悪かった。もしかしてあの洗脳済みの若い男女は最終的には救われるんだろうか?。

てんぷる#10

 外人や次女とのドタバタ。メインヒロインの得度について進展するのかと思いきや足踏み。ただ、三姉妹の母について触れられてたし、その母は大僧正とかだったので、母娘の確執とかやるんだろうか?。まぁその割に親子関係が悪いって風でもなかったけど。
 寺も不動産を持ってるとあって、それならなんで今潰れるか潰れないかの苦境なのかよくわからんようになった。昔は寺は荘園を持っていて小作を雇って収益を上げていた特権階級だったから、その延長線で不動産を持ってるのは何の不思議もないんだけど、そこで潰れる潰れないの話、それも母がいたときには何の問題もなかった風なので、そこにトラブルの原因が潜んでいそうだが。

あやか#11

 なんか飲んだくれ兄弟子が生き返りそうな雰囲気。アホか。途中までええ話や~と泣いていた自分の涙を返せってなもん。

ライザ#11

 龍を退治してしまう話。自分はてっきり倒すまではやれなくて、龍がどっかにいっちゃうとか封印しちゃう程度で脅威を取り除いて討伐隊は助けられるという展開を予想してたから、その予想は外れてしまった。ただ、バトル中あまり障害もなくトントン拍子に倒していたようなので、あれ程度だったら例えば中央政府の精鋭部隊だったら倒せてた…というか、たぶんお師匠さんと女戦士のペアなら同じように倒せていたんだろうと思われるんで、逆算してその程度の龍だったからこそ主人公たちが倒せたんだろうって感じで特段引っかかるというほどでもなかった。
 村の顔役がフツーに息子の生還を喜んで主人公たちを認めちゃうのも、他の物語だったら村内で精神的対立状態でもあって「あんな小娘たちに顔を潰された」みたいなものが挟まったりするんだけど、それもなくて肩透かし。脅威としての龍の立場の低さにこちらが驚いてしまうほどだが、まぁ古老が守護龍とか言ってたようだし、龍を刺激せず静観してたらそのうちに事態は収まってたのだとすると、村人たちの認識としても退治しなくてもほっとけばおさまるって程度だったのかねぇ。
 初期のストレスの大きさに比べて、後半のスムースっぷりにも肩透かしの気持ちが大きいが、成長物語としては割と違和感がないというか、メインキャラだけでなくて周辺キャラの描写の精度の高さがそこそこ良かったような印象。でも次号予告を見る限りこのまま物語としては静かに閉じていきそうだけど、常闇の女王要素はどこにあったの?。

俺最強#8・9

 学園生活始まるの巻。いきなりシリアス方面が突き抜けてみたり、コテコテの浪花節になったり、それでいてベースは引きこもりライフ志向なのだからわけわからん。が、なんというか、これだけ荒唐無稽ながらかなり楽しんじゃってるんだよね。その気になれば「放映終了前に100の文句をつけること」もできるんだけど、視聴中は全然気にならないというか。
 不思議なのはこの作品の魅力が何なのか自分でもほぼ見当がつかないってところなんだよね。ギャグがベースにあるしテンポ感がいいのはその通りなんだけど、それなら自分があまり好印象を持ってない他の作品もそうだし、なんでこの作品だけ特別な立ち位置なんかわからん。性に合ってる以外の理由が思いつかないんだけど、それでも例えばキミ戦のように、物語が荒唐無稽でも、敵味方が戦場でも日常生活でも出会ってしまうご都合主義であっても、互いの理想を突き詰めるために相手を認め合いながらも拳で語り合いながら時には共闘したり…のシチュエーションなど、ちゃんと言語化できる理由があったりするもんなんだよなー。でもこの作品だとそういうのすらない。ちょっと誰か教えてー。