レベル1#11

 収穫祭とドロップトラブルの巻。ヒロインズが全員そろってようやくクランとして本格始動って段階で次最終回。まぁいつも通りの話運びだけど、受付嬢に続いて黒髪ロングも発情してしまってるけど、正妻の安定感よ…。
 なんか不思議な感じで、主人公がブラック労働でやられたという初期設定はゾン100と一緒なんだけど、どっちが上かわからんなwww。確かにコストのかけようはゾン100が圧倒的なんだけど、シナリオは凝っていそうで肝心の見せ所でやらかすのでストレス半端ない。それにくらべてこっちの作品はシナリオはもう爽やかなほどありきたりだし展開にヒネリの一つもなさそうで、ヒロインはもう誰もかれも主人公に容易くなびくしで、こんなご都合主義wwwと思っちゃうんだけど、ストレスフリーで流してみる分には気にならないんだよな。ゾン100のメインヒロインの、最初はアウトオブ眼中だったのが少しずつ主人公と心理的距離を詰めていく展開とかドラマとしてはもちろんドラマとしては上だと思うんだけど、結局主人公との心理的距離という結果だとかそういう状態になるという点では変わりがないからなぁ。そりゃ情報を集めてみれば圧倒的にゾン100の人気が高くて、そうなるのも納得だけど、両者のメッセージ性やテーマ性の出来にどれほどの違いがあるの?と言われてみたら、結構難しい問題だよなーとふと思ってしまった今日この頃。

ライアーライアー#12

 最終回。最終決戦前日に敵の大ボスと仲良く過ごして何の障害もなく情報交換とか、もうね…。この手の作品って、もうちょっと相手との関係性が深くなってるとか、相手の正体を知らぬまま親切にして、最後の最後で敵の大ボスと気づくとかが定番なんだけど、今までの出来が出来なんで、単なるご都合主義としか思えなくなっちゃうという。まぁいろいろツッコみどころがありはするんだけど、仮にそれらを全部修正したところで話が劇的に良くなるわけでもないし、なんなんだろうな?という感じ。
 自分なんかは割と早いうちにこの作品はキャラの関係性重視で、ゲームの内容もかけひきもメインではないと思っていたのだけども、最後の最後まで状況をひっくり返すのは後出しご都合主義だったし、原作ではそれなりにゲームのディテールもゲームの推移も描かれているんだろうけど、フツーに考えて原作者もゲームの内容とかバトルの詳細もそんなに重視してるわけではないと思う。とはいえ、どんなゲームかまったく説明しないわけにもいかないし、ゲームというネタを通じてキャラ達が窮地に陥ったり混乱したりなどのシチュエーションを表現しなくてはならず、そういう意味ではドラマとゲームはそれなりに不可分の関係なので、どちらもそれなりに表現を尽くさないといけないんだが、それでアニメでは尺が足りなくなってなんもかんも中途半端…というより壊滅的になってしまった感じ。
 ラスト近辺でのセリフでもあったように主人公はウソをついていたのかもしれないが、登場以来彼は一度も仲間を悪意で騙すようなウソをついておらず、そのへん信頼関係だとかいうテーマが通底していたことはわかるんだけども、では最終回を迎え今までを振り返ってそういったテーマやメッセージ性が色濃く頭の中に刻み付けられましたか?と言われたら、それは明らかに空気になっていたし、原作紹介PV程度の出来だったように思う。ドラマ性に期待してたのは序盤程度で、終盤はもう坂道を転げ落ちるようにシナリオが見てらんないという状況だったから、人気がなかったのにも納得としか言いようがない。原作者は商業作家のようだし、原作に人気がなければ10巻以上も続く筈はないので、アニメ化に失敗したという感じのように思えるけど、累計700万部のわた婚が自分にとってかなり合わんかったからなぁ。わた婚はなろう原作だしシナリオの構成も受け付けないどころかテーマやメッセージ性に光るものを感じなかったんだけど、こちらはテーマやドラマの構成自体にそれほど問題があると思ってなかったし、でも終わりで総崩れで、どちらも自分にとっては合わんということではあるけど、まだライターとしての能力はこちらのほうに分がありそう…と思っていても、わた婚は700万部でアニメも大人気だからな…。

てんぷる#11

 首の折れた本尊の修繕費用に50万必要になり、主人公がバイトで賄おうとあれこれの巻。なんか知らんが姉を差し置いて勘違いで空回りする次女ちゃんがめっちゃ可愛かった。これもよくわからんのよな。メインヒロインは長女だろうし、かといって恋愛を一番意識してるのは次女ちゃんという扱いで、かつての風呂場でのドタバタがあったものの、今回はお色気担当は長女ちゃんのようだったのだけども、負け犬ではあれどメインヒロインに匹敵する扱い。主人公はヒロインズのお色気に興奮はしても恋愛感情を誰かに持っているようには見えないし、主人公を恋愛対象として意識してるヒロインも、ほぼ次女ちゃんだけのように見える。ハーレムものなら形の違いや強弱はあれど、なにかしら主人公に興味があるみたいな形なんだけど、ちょっとばかし変則的。でもまぁあんまり話としてはどうでもいいかなー。
 序盤はいろんな要素が仏教や寺要素に関連付けられて、見かけよりしっかりした構成だなと思っていたのだけども、最近はそういう練り込みはあんまり見られなくて単純なギャグで構成されているように見えちゃう。ただ、一見関係なさそうで実は…ということかもしれんし、とにかく自分に仏教関連の知識が少なすぎるのが問題なのかも。今回だって次女ちゃんの勘違いでいろいろ空回りする様子なんかも、もしかしたら自分が知らないだけで仏教説話に似たような話があるのかもしれないのだけど、判断するだけの知識がない。
 というわけで、寺の危機に際してあまりにも解決のための条件なり準備が整ってるとも思われない状態で次回最終回。基本的にドタバタコメディだから、しょうもない結論でさっと解決なり先送りなりするのかもしれんが、なんかラス前にしては盛り上がりも緊張感もないなー。

ライザ#12

 謎の石板を集めてお宝ゲットかと思いきや…の巻。話単体としてよくできているんだけど、龍退治の後のボーナスステージみたいな感じで静かに話を閉じるにはいいけどなくてもいいエピローグって感じ。厳しい生活環境での水分確保という意味でシルクロードでのスイカの扱いなのはよくできていたけど、周囲が湖なのに…と思ったら淡水湖ではなかったのかという驚き。
 うーん、何度も言ってる通り最初のうちは今期作品最低の出来ぐらいの予感がしてたんだけど、主人公達の成長物語としてテーマを設定し、いろんな要素を詰め込んで有機的に配置したストーリー構成はかなり出来が良かったと思うし、アニメシリーズ全体を見渡してもそこそこ良かったんじゃね?とは思うけど、日々くすぶってた田舎の少年少女が地域の信頼を得ながら小ぢんまりまとまって大人になっていくというスケール感は正直ちっちぇえという感じ。彼女たちが発見したのはお宝でなく暇を持て余して鬱屈してた状態を脱した自分なのであって、まぁ確かにそれも宝物ではあるよなとは思うんだけど、例えば主人公が錬金術に出会ったのもたまたまなのであって、もっときらびやかなものに出会ってたらそれを目指してただけの話なのよね。まぁ今だったらバンド活動で都会で一旗揚げるとか、アイドルになりたいとか。錬金術が割と人に役に立つという形を取ってるから堅実ではあって、そこに社会の歯車というのではなく主人公はキラキラした要素を見出したというところはよく考えてるなーという感じではある。
 しかし常闇の女王要素最後まで無かったなwww。個人的にはやはりこういうキャラ構成なら何らかの冒険譚みたいなものを見たかったなというのがどうしてもつきまとうし、彼等が未熟なら出かけていってあまりの困難に逃げ帰って「何の成果も得られませんでした」でも十分構わないと思うんだけど、それはそれで他の視聴者に不満はたまるだろうし、やっぱりシナリオ陣はそれなりによく考えてストーリーをひねり出してるなという結論に戻ってくる。というか、アニメのシナリオもおそらくゲーム内シナリオの反映なんだよね?。

あやか#12

 飲んだくれ兄弟子を主人公一人では戻すことができず、現世の仲間も期間の手伝いをする話。幽世に居過ぎたとのエクスキューズはあったが、飲んだくれ兄弟子が救えるんならなんで父親は救えないのかとか、飲んだくれ兄弟子も自分が死ぬ運命にあるから命と引き換えに好き勝手過ごしてたのに、生き返ってもやりたい放題とか、あーみたいな。そもそも命脈が乱れたのもよくわからん話で、火の龍が暴れたとかという筋立てだから資本主義社会でレッドオーシャン分野でヒトの欲望が悪さをしたとかそんな意味付けでもされているのかと思いきや、単なる所与条件でしかなかったし、大抵世が乱れる原因を建前上用意するはずだけどもそんなこともなし。見つからないよう他所で育ててたというのなら、わざわざその疎開先でイジメられる必要はなかったと思うのだけども、疎開先を心置きなく去るためにそんなことをしなくても、別にその時が来たから帰るでも全然良くないですか?とも思うしで、世界設定とか状況の初期設定からスゴイ雑といった印象。
 結局おおきなおねえさん向けに喜びそうなシチュエーションを並べて、他のテキストはすべてそのつなぎでしかなかったから、中盤以降はもう全然気が乗らなかった。疎開先の扱いが悪かったから、そうでないだけで天国ってのはわからないでもないけど、兄弟子にはテキトーに扱われ、ごく最近までボッチで数人程度のトモダチができたからこの島々がかけがえのない居場所ですって視聴者を納得させるにはちょっとオカシクないですか?。

俺最強#10

 貴族に絡まれてた銀髪少女、魔王が転生してたの巻。まーたその設定かよとは思うんだけども、なぜかやっぱりそんなに気にならない不思議。なんなんやろな?。結局読者にあざといと思われても、それなりにヒットしそうな設定やエピソードをバランスよく配置する能力が高いのかな。昼行燈で世直しの顔もあるとは必殺仕事人であって、日本人が喜びそうな要素を並べて、げっぷが出る前に他の要素で飽きさせないとか、結局素材はありきたりなのに構成が用意周到とかそんなのだろうか?。面倒ごとには基本巻き込まれたくないという主人公のメンタリティは割と共感を得そうではあるけど、やっぱりよくわからん。