水星の魔女#22

 主人公が母親と話しに行くの巻。ん?、やっぱりこれ2クールで終わるの?。世界の矛盾はチラ見せで、母親がいきなりラスボス化してそれを倒して終わるってストーリー?。シナリオ自体はそれなりにキャラを動かせてはいるけど、世界の不条理を作り出している元凶は、あの恵まれた境遇にいる若者たちがその一端を担ってるって部分が主要なテーマだと自分は思っていたので、それに関しては薄目で通り過ぎていくので、個人的には置いてけぼり感が半端ない。バランスをとるあまり、淡々とした描写に見えてしまう。これがまだ折り返し地点で、もう一段も二段も踏み上げていくのならわかるんだけど…。

MHH#12

 親同士の掴み合いは片方が試合放棄で終了。ヒキの台風接近のTV報道で、本編もさらなる危機の予感をあたえて、まぁ前に母親の実家が資産家とか言ってたから、家族が本格的に攻撃を受けるって流れになるんだろうが、TVシリーズではひとまずの終了。
 うーん、一難去ってまた一難というスタイル、とにかく危機を煽ってというのは個人的には落ち着かなかった。埋め込まれてるテーマとか振り返ってみると過不足ない感じなのだけども、視聴中に考えさせる暇を与えないのでどうにもとっちらかってる感じがして、しかも視聴後も落ち着かないから振り返ってあれはどういうことなんだろうと考える流れにもならない。まぁ現実は考えさせるための暇を与えてくれるわけではないし、その辺の次々と襲ってくる困難を精神が混乱してる状態で次々と対処しなきゃならないってのはある意味リアリティがあるんだけどね。
 自力救済というテーマがメインだと思ってたけど、自分で対処するには敵があまりに強大過ぎるし、バカ娘が蒔いた種なんで、これもバランスが悪い感じ。別になろう系とかラノベのように、どんな強い敵でも痛快にバッタバッタと薙ぎ倒すファンタジーを見たいわけではないし、そのへん自分が昨今の作品に感じてた物足りなさというかご都合主義を打破してくれる作品なんだけど、とにかく読者を驚かすことが最優先事項で、それ以外は申し訳程度に構成されてるような印象なのでそれが合わんかったかなという。オバケがなぜ怖いのか、オバケが持つ業の深さとか怨みなど底知れない怨念があるんだろうとフツーは思うだろうけど、お化け屋敷のように突然あらぬ方向から飛び出してきてビックリするみたいな、なんか本質を超えた驚き優先だとねー…。

鬼滅4#11

 中ボス倒してEND。妹ちゃんも変化してたのだが、詳細が不明。主人公と共に鬼退治を繰り返すことでそのご褒美かなと思わなくもないんだけど、他の鬼たちが何か罪を犯して鬼になった…という体裁を取ってるので、別に妹ちゃんがなにか悪さをして鬼になったわけでもないし、だから鬼から脱却するためになにか徳を積まねばならないというのもオカシな話だから、この変化をそういう善悪のバランスで考えるのは筋が悪いのかなという感じ。
 いやまぁこれは他のクールもそうなんだけど最終回のカタルシスは爆発力が凄いな…という。しかしその分クライマックスに至るまでの展開が、初期のうちは物珍しさで楽しめてたんだけど、クールを重ねるうちにフォーマット化して単調になってくるのでその辺が辛いところ。バトルシーンでの主人公の自問自答は最初のうちは構造的でええなと思ったけど、これだけ回数繰り返されるとねちっこくてもうええやんって感じになってしまってる。ただ、原作をコミックで読む場合、こういうシーンはページ送りをする手が早まることで短縮できるから、あんま問題にならんだろうなとは思う。アニメだと早送りしてダイジェスト風味にするわけにもいかんからそのへんはまぁ。
 今クール、二人目主人公が倒した中ボス、ホントまんまアベでワロタ。犯罪を繰り返し、都合が悪くなったら逃げてる姿、もうそのものって感じ。