勇やめ#6

 勇者の過去(から現在までの)話。結局デザインドチャイルドがスタータスが高いまま長生きしてただけだった。が、結構オモロイな。千年以上なら世代が変わっていくから助ける対象も変わるのである意味ループものとみることもできるし、時代が移り替われば世界も徐々に変化して、最初の時代とは似ても似つかない世界になるのはある意味異世界になるということ。かといって本当の繰り返しでもないし、全く文化の違う世界に転生するわけでもない。長生きすると、仙人だとかエルフのように人間との交渉を嫌って雑事を避けるってなりがちだと思うんだけど、勇者として生み出されたから人間を救うということがインプリンティングされてて人間を見捨てる動機がない。キャラが死なない命を持ったストーリーは結構存在してると思うが、なんかそういうのはどこか性格が壊れてるとか意識が人間のものではないみたいなものを多く目にするから、時代が移り変わって世界を見てきてそれが蓄積されたってのはおもいでエマノンみたいにあるにはあるけどあんまり数見かけない感じ。でもアドバイスとしてはブラック企業時代のビジネス指南なんだよなーwww。まぁ千年も生きてそのなかで培われた知能とか、ちょっと表現できる人がいるとも思えんが…。
 まぁそんなわけで、とりあえず主人公の動機も視聴者に提示されたし、四天王のうち三人は調伏できたし、あとは戦士と魔王をなんとかしてクライマックスに突入かなぁ。なんか小説特設サイトを目にしてしまって、原作も終わってるし、もしかして2クールやって終わるんかなという気もしてるんだが…。1クールで収まるかなぁ?。

トモダチゲーム#6

 すごろくゲーム終了の巻。途中で分裂の可能性は示されていたので、それはいいんだが、主人公とメガネ君が次のステージ進出でヒキ。メガネ君を謝罪させ、許しを与えてから次に行くんだろうと思っていたからその予想が裏切られたのはありがたい感じ。
 ただ、答え合わせは端的に言えばごちゃごちゃしていて楽しめなかった。いちおうこういうことだったんですよという流れはよくできていたとは思うんだが、やはり視聴者に主人公の能動的なアクションをわざと見せてないし、自分が懸念していたメガネ君が三分間密室にいたときに他の四人が示し合わせてたのはやっぱりかーといったところで、腹は立たないけど、やはりズルいなーとは思ってしまう。やっぱ情報の後出しが過ぎるとちょっと白けてしまうね。本格ミステリでもあるんだけど、それは読者に捜査の推移を見せながら少しずつ情報を追加していくタイプのものが多いと思うので、真相を明かす段階で情報量の落差があり過ぎるとうーんとはなる。
 メガネ君はトモダチゲーム二回目ということだし、まだまだキャラたちの思惑は明かされておらず、楽しめる要素はかなり残ってる模様。本当に他の三人は物語から一時退場なのかな?。

バディゴル#6

 所属を変えてまた代打ちゴルフをやることになるの巻。前回の次号予告で蛇女がどうなるか気になってたんだが、こういう使い方かー。凡百のシナリオライターだったら、主人公の所属は変えず、絶えずライバルを投入しては使い捨て、その過程で主人公が成長したり強くなるって展開になるんだけど、意表をついてきたなという感じ。その凡百だと、今回でのセリフにもあった通り、主人公は子飼いになって仲間もボスが面倒見るって形になるけど、そうさせなかったのが銀髪ボサロングの仕業で、彼女にしてみても主人公を成長させるためにわざと仕向けたのがわかるし、意図はどうあれ黒幕が彼女であることを主人公も承知という形になってる。ヘンに気を持たせないで、主人公がどっち側に立つかを視聴者がわかるようにもしているし、他の作品のように隠してサプライズという形を取らなくても、満を持して二人が顔を合わせるシーンにもちゃんとカタルシスが得られるようになっている。本当に物語としての純粋な面白さを突き詰めてる感じ。貧困問題や少女売春などの社会問題も織り込んでいるけど、もうそれについて突き詰める気持ちはさらさらなく、物語を飾るための単なる道具になっているけど、それで十分。
 もうね、これ見ちゃったら他の作品が霞む霞む。