推しの子#6

 エゴサの闇の話。まぁあのテラハの件だよな。ディテールを変えてわかりやすいエピソードに組みなおしたということで特に言及することもないというか、まぁいつも通り話としてはよくできてるとしか。主人公兄は推しがかつてファンに殺されたから、他人事とは思えなかったとかそんなところか。

爆焔#7

 訪れた街でクエストを受けることも出来ず、なんの因縁か駄女神の宗教に関わってしまうの巻。うーん、やっぱり物語としてもコメディとしても突き抜ける感じがしない。なんつーか、MHHのようないつも落ち着かない感じがして、かといってあちらほど緊張感はないのだけども、このざわざわする雰囲気がこれもやっぱり個人的にはなんか悪くない感じなんだよな。
 この辺は難しいんだけど、主人公の、自信がありそうで実は物事がうまくいかなくて不安な様子ってのが、今の若者と重なる気がするんだよね。自分が卒業したときにはバブルが弾けてしまっていたんだけど、でもなんとかなるという雰囲気はまだ残っていて自分は幸運にも職にありつけたわけだが、今の若者は卒業しても約半数が非正規雇用なわけでしょ。しかも新卒即就職ってわけでもないようだし。そのへんの展望の見通せなさみたいな凋落日本を生き抜いていかなくちゃならない若者の不安定さを割とよく表現できてるとは思うんだよね…。