爆焔#6
主人公が村を旅立つ話。何らかのイニシエーションという風に見えるんだけども、この旅立ちがあの村の制度としてのイニシエーションではないようなのでそのへんがよくわからん。次回予告を見ると親友がついていくようだが、そうなると主人公は外面は女だけど、中身は男やな…。
うーん、なんかスッキリしないというか突き抜けないんだけど、話としてはあんまり面白みがないわけで、とはいえこの曖昧な雰囲気、個人的には結構好きなんだよなー。
推しの子#5
アイドルユニット結成、動画配信サイトで宣伝の巻。うーん、こっちはこっちで物語としてよくできてるのはわかるんだけども、あんまりノれないのは以前述べた通り。ぶっちゃけ話も、知ってる話はともかく、知らなかった話でも「そらそうやろな」みたいな感覚で驚きも新鮮味もないので、つまらないほどでもないんだが淡々と確認作業をしてる感じ。
今のうちに書いておくが、主人公兄妹、死んだ母親の実の子でありながら、視聴してる分には全然親子の愛情みたいな感覚がないのが気になる。別にその自分の感覚が正しいと言いたいわけではないんだけど、こう、子供の立場で母親の心情を把握してる感じに違和感があるというか。ブ※で述べたことがあるが、ヒトは生まれ落ちた瞬間、赤ん坊の時は自分では何にもできない、他人からの保護に依存するしかなく、100%他者からの贈与を受ける存在。では誰が贈与をするのかというと、それは大抵の場合親なのであって、非対称な関係にある。この作品において確かに母親は親としての役割を果たしているんだけども、子供の方が転生して転生前の人格を受け継いでいるので、他の赤ん坊とは親から受ける贈与、この場合テーマにもなっている親の愛情に対するスタンスが全然違うんだよね。なので、主人公が犯人と思われる父親を突き止める行為に何か違和感を感じてしまってるというか、動機付けとして弱すぎるような気がして自分の中での処理に困るというか。そのあたりをこの作品回収してくれるんかな?…。そのへんうっちゃっても物語として特に問題もないから気にしても仕方がないのだけども。