のんびり農家#1

 なろう原作のアニメ化。これも何が言いたいのかよくわからん作品。主人公の名前が街を拓くだし、冒頭のシーンでは村長と呼ばれていたので、なんか農家というより村の経営が主体のような感じ。女の子がたくさん出てくるから農民関連のようにラブコメも織り込んでくるのかと思いきや、主人公にそういう気はなさそうで、物語として何をゴールに置いているのか現段階ではよくわからんが、のんびりというあたり、大きなミッションはないのかも。
 農業といっても、農家でやってることは農作業というより農業経営が基本ではあるので、これはこれで間違いはないのかも。森の中で何も生えてないところで耕すとふかふかの土というあたり、もうファンタジーなんだけど、堆肥作りまで描写すると話が散漫になるし、これもまぁ省略で正解かな。種も蒔かないのに自然と生えてくるのも同様。まさか原種を捜索から始めてもなんだし、そうでもなければ他所の農家から盗むことになると思うんで、これも入手からムリなく話を進めるとややこしくてしょうがない。
 #1を見た感じ、洞穴生活から簡素な住居、それも地面を掘って高さを稼ぐのは竪穴式住居のことだろうから、人類の歴史もちょっとばかし織り込んでいそう。
 まぁ難しい話ではあるが、どこまで忠実に描写するか、それともめんどいところはファンタジー設定で省くとして、ではそこまでやってこの作品で言いたい本質は何か…が見えてこないとといった感じ。ステータス画面が出てこない分だけ農民関連よりマシなような気もするが、これまた現段階では何とも。

ツンリゼ#1

 高校生男女がゲーム実況をしてゲーム内キャラにアドバイスをして運命を変える話。キービジュを目にした当初、メインは他の作品によくあるゲーム内世界だとおもってたんだけど、むしろ本筋はゲーム外世界の方だったみたい。
 なんか要素をいちいち検討してみると結構面白くて、異世界転生モノっぽく見えて実際には現実世界のキャラは転生しないし、ゲーム世界と現実世界が平行世界のように両立して、世界間のコミュニケーションは音声のみという繋がり。ラブコメも両世界で並行して進行するなど、よくこんなアイデア考えついたなという感じ。
 今回の山場は、ツンデレなる概念をゲームキャラに理解させるシーンだと思うが、なんつーか、これこそが異文化交流の妙というか、自分なんかは海外旅行した際に、自分の思ってることを相手に理解してもらえた時とか、逆に相手が何を伝えようとしているのかなんかの拍子にわかってしまうアノ感覚を思い起こさせてくれて、あーコリャオモロイとなった。
 こういう面白さが次々と現れるかどうかわかんないし、おそらくしばらくすると既存作品の寄せ集めみたいな感覚になってくると思うから、興味深さが長続きするかどうかわからんところではあるが、初回のフックとしてはなかなかのものだと感じた。

水星の魔女#12

 親子関係三者三様。どれも悲劇ではあるんだけど、主人公の親だけ子供を利用しようとしてるのワロタ。「血」が象徴的に描かれていたのは明らかなので、このへんのストーリーテリングはなかなかやな…と言ったところ。
 しかしこれでしばらくお預けとかなんだかなーといった感じ。昔の夕方ガンダムは一気にラストまで連続放映だったように思うが、もしかしてコロナ感染で制作に影響が出てるとかなの?。