わたゆり#3
主人公の過去話を絡めての関係性クライシス。いやぁ、なんか幸せな気分やね。人間というものがそもそも日常からペルソナを使い分けてる上に、サロンとバックヤードでの態度が違うのは当然だし、そのへんの虚実ないまぜをちりばめたシナリオ、ため息だけでなくセリフをしゃべるときの息遣いまで楽しめる演技、要所要所で細やかな表情をつけてる作画とか、一つの作品として堪能できる要素がてんこ盛り。BGMもうるさくない程度の使い方をしてるのはわかるんだけど、個人的にはBGMを一切使わないでほしいと思えるほど聴覚情報も密度が大きい。
なんやろ?、表現力は手慣れた役者の演技にアニメは到底かなわないんだけど、例えばベテランの役者であってもコスチュームを着ると違和感があるし、当然大道具小道具もリアリティを失うので、そのへん情報量は激減するけどアニメの方が全体の調和は取れるので、舞台演劇は舞台演劇の、アニメはアニメのメリットもあるんだなと思わされる。
自分は百合に興味はないし、キャラ萌えしてるわけでもないんだけど、なぜか集中させられてしまう。こんなに惹かれることになるとは思わんかったよー。
まほよめ#3
学園の生徒と顔なじみになったり一時帰宅したり。主人公がいい嫁っぷりなので、1期の終わりで牛骨がしんどそうにしてたのがウソのよう。
しかし、しんどいのはこっちのほうだよ!みたいな。生徒が一気に押し寄せてきたがおぼえきれんし、思わせぶりなセリフを複数のキャラに言わせてるのもこれもおぼえきれん。おそらく後々それなりに重要度の高い役割を果たす伏線だったりするんだろうけど、ホント覚えちゃいられないよ…。
この作品が読者に親切な作品ではないので、シナリオ上特に強調してキャラの特徴を印象付けるってことをやってないし、アニメとしても一話単体として緩急をつけたり盛り上がりを作ったりしてくれてないので正直展開が退屈。つまならないわけでもないし、自分としてもそういう作品であるというのは承知の上なんだけど、とにかく視聴負荷が高いので疲れる。
主人公が地雷女であるということが2期でも継続して描かれるのかどうかわかんないが、仮にそうだとしてもそれが示されるのはもっと後だろうし、まだ伏線を張ってる段階だろうからここは我慢のしどころだねぇ。ED映像を見た感じ、主人公にとって重要なのはリア充同級生なのではなく、むしろ爪弾きものの二人(黒髪ロングと銀髪ロング)のようで、この組み合わせも今のところ顔見せと接触をしただけで深い繋がりはないから、このエピソードの物語上のミッションが不明だし、先の展開が読めないよなー。
話が動かないからもどかしいことこの上ないんだけど、自分としてもこの作品に見てハッキリわかるエンタメ要素とかジェットコースター的展開を求めてない…というかそういうのはやめてくれって立場なので、ゆっくり楽しみますかねー。
勇者が死んだ#3
王都にカネの無心に行ったら、王女に粉かけたり、危機に遭ったり。こっちはシナリオの緩急と、ギャグとシリアスの切り替えが巧みやなぁという感じ。なろう原作の作品はお笑いのノリをそのまま持ち込んでるものが多いけど、この作品はお笑いの構造を抽出してちゃんと物語に織り込んでる感じがする。
とりあえずの、物語上の大きなミッションは魔族を何とかするとかその辺だろうが、この物語を通じて何が言いたいのかはまだはっきりしない感じかねぇ。庶民は庶民なりにしぶとく生きていこうやとかそういう一般的な要素以外に何があるのか、もしかしてその辺はあんまり考えてないのか、ちょっと楽しみではある。