いせれべ#3

 買い物中モデルの代役を頼まれて、その後芸能界に目をつけられるの巻。うーん、話自体はご都合主義以外の何物でもないんだけど、なんてゆーの?、イキったガキを投げ飛ばしたシーンでは確かにカタルシスを得たので時代がこの作品を支持してるって感じなのかな。モデルのスカウトを断るセリフも、あれ、昭和時期にこれこそベストな回答とされてた内容で、今ドキのリア充が個人攻撃を避けるために無難な応答をしていい人の仮面を被るのとは対照的だし、そのへん今まで真面目な人ほどバカを見る社会に対する反動なんだろうね。ディテール部分で現代性を取り入れてるのは間違いないし、細やかにお話が陳腐になるのを防いでる工夫があるのはわかるのだけども、上記の通り、ストーリーの大枠で見るべきところはほとんどないはずなのに、自分が視聴していても悪いという気はしない。
 近所の小さな書店に行くと映像化作品の特設コーナーがあるのだけども、まだ新番アニメ作品数取り揃えることができないようなのだけども、この作品が一押しでぶっちぎりの扱いだったから、出版社も売れると踏んでのキャンペーンでも張ってるのかも。文学としての質はともかくとして、時代の雰囲気を取り入れて社会を切り取ってみせるという意味では嗅覚の優れた作家なのかもね…。

絆のアリル#3

 コンテストらしきものが始まる話。動機をしつこく聞いてくるの、いちおう素材が動画配信者についてだけど、別に他の職業であっても、生きる意味にまで敷衍しても通用するので、そのへんテーマ性は高かったなという感じ。案外退屈しないなー。

公爵邸#2

 再度公爵に会って契約が成立する話。前回えらい乱暴な導入だなと思ってたのだけども、#2の今回でいきなり解像度が上がってそこそこ面白く感じられるようになった。転生前の小説でいろいろ事情を知ってはいるが、仮に知っていたとしてそれを有効利用できるかどうかは度胸次第なので、そういう人生の切った張ったを描写する分にはよくできているという感じはする。

アリスギア#3

 都市伝説と虫歯。おバカ路線はいいとして、これ、サラリーマン応援歌的要素ってんでもなくてちょっと不思議な感じ。やっぱアジールだよなぁ。

君ソム#2

 天文部員として二人が認められるの巻。うーん、自分もこんな高校生活をしたかったなぁという羨望がメインで、他の要素はあんまりないかなぁという感じ。メインヒロインがこれはもうあざとくて、無自覚というのでもないし、かといってあけっぴろげというワケでもなく、少女は少女でも女になる前の、女の攻撃性をまだ持ってない頃のもの。すべてがあいまいで不安定さがメインになってる。体系もボンキュッボンではなく、思春期太りのいかにも現実にいそうな生々しい感じなのよね…。まさに手に届きそうでその実絶対に届かないという断絶があるんだけど、この作品では臆面もなくその断絶を断絶として描いてるところが小憎らしいというか。

ウマ娘RTTT#1

 シリーズ最新作がYoutube公開。一話単体で見たときに話もそこそこよくできているし、別途実話解説動画も見てよく織り込んでるなーとは思ったんだけど、自分でも驚くほど心動くことがなかった。はっきり言って飽きが来てるんだろうと思うけど、そもそもリアルの競走馬に勝ちたいという意識はなく、むしろ騎手のほうにそれはあるんだろうけど、騎手は騎手で自分が走るのではなく競走馬を操る側なんで、努力するという要素に実感がわかないような気はする。
 競馬というジャンルも、ギャンブルとしてではなく純粋に競走馬自身を応援する層も増えていて、ウマ娘というコンテンツがゲームでもアニメでもそういう層を増やすのに貢献してるんだろうなという気はするが、結局自分には縁遠い世界だったかも。アニメを見切るということはないと思うけどかなりモチベーションは低いし、感想を書くかどうかは微妙。

熊パンチ#3

 若手の付き添い終わるの巻。主人公がラスボス級の魔物を撃退する機会に恵まれて生徒たちからの尊敬を得るという形になってたが、これも「教えることによって自分も学ぶ」というものになっており、やはり主人公更生プログラムという構造になっている。そういやOP映像でも彼女がょぅι゛ょから引きこもりになる過程が描かれていたし、それは第1期にはなかったような気がするので、もともとが続編ありきでアニメ化されたのかもしれんね。で、そういう要素があるからなのか、念頭に置いて視聴すると確かに1期よりは奥深いのかもという気はする。