人間不信#12

 充実してるわけでもないわけでもないがとりあえず今までトラブルシュートで忙しく駆け回っていたから一休みというか、踊り場で自分たちの立ち位置を確かめるとかそんな感じの回だった。うーん、人間ドラマとしては悪くなかったというかむしろ出来は良かったのではという気がするんだけど、いくら連載が続いているからと言って世界を救う要素とかこのシリーズで必要?みたいな。人に裏切られたキャラ同士が何とか支え合って居場所を獲得するのはわかるんだけど、そこでかつて裏切られた人間の部分集合体である世界を救うって何?、魔人とか言い出したけど、物語の大きなミッションとしてそれって今まで大層な扱いをされてた?、で、魔人がどのように世界を棄権に晒してるかとかも言及があった?、とか。結局彼らは世間知らずの若者であったのであり、社会の荒波に揉まれ、なんとか自暴自棄に放ったものの踏みとどまって、いわば「大人になった」というだけの物語で、それが言いたいことだったのだと言われたら納得もするけど、やはり世界を救う要素の是非に引っかかる。

氷属性男子#12

 業務で出張からお花見まで。新幹線に乗って裏日本へ…というところまでは主人公がヒロインを嫁として紹介するために実家に連れていくのかと前回思ってたら全然違ってた。出張に若い、それも新卒採用の二人をペアで行かせるのもなんだかなぁ(普通はベテランと若手の組み合わせで教育も兼ねて行くはず)で、上司も二人が通じ合ってるから融通した…ということで、これがもし二人の間が険悪とは言わないまでもそんなに関係性ができてなかったら、万が一のこともあって絶対に男女ペアでは組ませないハズ。
 というわけで、環境の理解度の高さに辟易しながらも、社会人の節度ある恋愛ものとしてはそんなに悪くはないというか、見てる分にはストレスもないけど、なにかそこに深い洞察を得る何かがあるというワケでもなかったというか。式守さんもあんまりメッセージ性として見るべきものはなかったんだけど、視聴してやはりそんなにストレスも感じずに最後まで視聴しきったからなんか自分との相性がよかったのだろうか?。
 あと、当世若者事情的要素が面白かったのかも、ネット会議システムで飲み会というのもこれにリアリティがあるかどうかはわかんないけど、こういうのが流行りなのだとするとなるほどなぁみたいな。こういう形だと飲み物は自分のペースで飲めるから、「俺の酒が飲めないのか!!!」といったアルハラも回避できるし、そのへん各自の事情で無理のないよう参加できるのは良い傾向かも…みたいな。プリクラみたいにキャラに画面で装飾を付加するのは自分にはできないかなぁとは思うが、今ドキの若者はあんな楽しみ方をしてると言われたらそんなものかもな…と思うとか。とかく下半身に訴えかけるラブコメラブロマンスとか、気持ちはアゲアゲになるけどリアリティが無いし疲れるので、こういう節度ある作風もたまには悪くないかなとかそんな感じ。