のんびり農家#10

 正妻懐妊するの巻。主人公の村に攻め入るのは即堕ち二コマ展開だろうと思ってたらまさしくwww。ただ、ここで駆け引きとか詳細にやられても困るわな。
 子作り要素、まえに獣人族の男の子が送られてきたとき、「乗っ取りか?」と思ってしまったぐらいなので、この文化程度では割と世襲は自然なんだなと思ってしまってた。で、ハイエルフが化け物退治からの精力剤獲得…からの懐妊騒動、あれだけ下ネタから逃げてた主人公もやることやってたwwwではあるんだけど、さすがに逃げ切るつもりはなかった模様。まさかのリザードマンとの混血児誕生とかだったらその勇気を買うんだけどさすがにそれはないと思う。
 土器の制作をやってたから日本でいう縄文弥生期なんだろうと思ってたのだけども、そういや青銅器や鉄器がまだやな。とはいえ、フツーに国民がナイフとか槍とか、ドラゴンからの贈り物で剣とかも貰ってたからわざわざ金属精錬技術までやらなくてもよさそうな感じだが。


砂糖林檎#10

 素材を分けてもらうための奉仕作業続き。なんか古めかしい話運びなのはそうなんだが、職業倫理とか色恋とか盛り沢山。素材の品質管理について主人公の言い分はなるほどなーとか思ってたんだが、それは管理責任者の職分で…というのにもなるほどで、そのへんはなかなかにして考えられてるなーという感じ。
 しかしよく考えてみたら、主人公は男連れで工房に入って、男と同等の力仕事をするには不足気味であって、そりゃ他の職人のやっかみが入るでしょ…という状態にしてるのもちょっと感心した。昨年の品評会で主人公が認められても良いのに無効試合になってしまい、それはおそらく選考委員にとって彼女になんらかの下駄を履かせる必要があると考えるに十分なんだけど、他の職人にとってはそれは全然関係のないことなんでという形もなるほどで。
 割とストーリーは練られていてそんなに悪いハズでもないのに、個人的にはあんまり乗れないのが不思議だったんだけど、職業意識と共生のテーマのかみ合わせが悪いのかなと今のところ分析してる。今回の、令嬢の差別意識を炙り出すシナリオとかもよくできていたと思うんだけども、やっぱり全体を振り返ってみるとそんなに胸に迫るほどのものはなかったなーみたいな。小エピソードとしてはよくできているものがつるべ打ちって感じなんだけど、それらを組み合わせてシナジーとして出来が良くなってるかと言われるとちょっとそういうのでもないみたいで、かといってそれぞれのエピソードがお互いの良さを打ち消してるというワケでもないんだよな。クライマックス前の溜めの段階なので、それなりに読者にストレスを与える必要がある…という構成は理解できるんだけども、なんか自分もよくわからん感じ。

バディダディ#9

 保育園の運動会の巻。子育てモノとしては普通だし、関係性が深まれば別れも釣らなくなるという意味で構成としても普通でストレスは少なめ。ただ家族というテーマとしてはイマイチな感じで、あざといなーという印象。親にとって未経験な子育てとは大変なものだ…という流れは自然なんだけど、子供が子供を育ててるという構造なので、ペットを飼う感覚で子育てかーみたいなイメージが強くて個人的にはあんまりしっくりこないというところ。

ツンリゼ#10

 予定より若干早めに魔女が登場する話。うーん、この分だと魔女は悪役令嬢の分身でも、高校生ペアが自分に都合よく物語を改変することにNGを突き付ける係…でもなさそうな感じかな。でもそれだと、一体原作者はこの物語にどんなメッセージを込めてるんだろ?みたいな疑問が。そういや現実社会でのアイドルくんとかワケありげだったのにこの分だとどうやって絡んでくるのかもよくわからん。
 いやまぁ今回の舞踏会だって豪華絢爛でいかにもキャラの映えるシーンだったし、高校生ペアが遊んでるゲームもストーリー展開の妙を楽しむというより、まんまキャラクター性とかシチュエーションを楽しむゲーム*1だから、女の子向けゲームの大部分がプレーヤーの見たいものを直接見せるものが多いんで、これもそういう構造のままなんだよと言われたら、ハァそうですか…というしかないんだが。それとも残り2話で読者もビックリな展開だったりするんだろうか…。

*1:そもそも腐女子向け同人誌がやおいと呼ばれるのもまなしちなしみなしなので