のんびり農家#7

 外交関係を周辺の勢力と結ぶの巻。うーん、もう村というより国だよな…。ただ、現代の国を基準とすると大分アレなのだが、今回最後に登場してた獣人の村あたりは、ちょうど弥生時代の日本の国、大国主命だとか卑弥呼とかが居た、天皇のいる大和朝廷がそういう日本中に国が散在してた頃は一勢力でしかなかった頃のイメージなんだろうな。なんやろ?、素戔嗚尊が八岐大蛇退治をしたら死体から天叢雲剣を得たという伝説が、おそらく川の氾濫に悩む*1出雲地方に素戔嗚尊が出向き、治水工事をしてそのお礼に鉄の精錬技術*2を教えて貰ったことの伝説化と言われてるのだが、今回龍が剣を携えてあいさつに来たというのは、その伝説をアレンジしたものなんだろうなという感じ。
 しかし主人公のもとに集まってきてるヒロインズが誰もかれもが才能だけでなく影響力まで持ってる実力者というチートなのもなんだかなぁという感じだけど、実際そういう底上げでもなければ主人公は周辺の勢力から舐められっぱなしになるだろうし、これもバランスなのかねぇ。このヒロインズも女なだけでこれも中国の史記列伝あたりに出てくる英傑や食客あたりだと考えると、古代的な感じはよく出てるかなという。
 大体折り返し地点だと思うが、よくも突っ走って国の形態まで来たなーという感じ。ちょっと階層分化とか期待してたんだけど、それだとのんびり…にはならんと思うんで、歴史的必然というリアリティからはかけ離れるとは思うがこれもこんなもんかなという。割と原始共産制に近い形になっていて、まぁ実は今の学説だと原始共産制からいろんな社会形態に発達したという説は懐疑的になってるらしいのだけども、この作品がそもそもがファンタジーだし、ざっとした枠組みが示される分には問題ないかなーという。で、次回のサブタイだとこれで人類発展史の段階はひとまず終わるか休憩の段階で、いよいよのんびり生活の描写に入るのかも…。

砂糖林檎#7

 依頼の砂糖菓子を作るのに奮闘するが、依頼主のダメ出しに頭をひねるの巻。うーん、肖像画は本物のコピーなのだから、コピーをコピーするのではなく、本物を見据えて作れ、本物を直接見ることができないんなら補助線を引け、たくさん補助線を引けばそれだけ精度が上がる…という話のような気もするがなんとも。
 作品ドロボウくん、今回も醜態をさらしてた。カネに釣られて好条件に応募するのも、割に合わずに逃げ出すのもごくごくフツーの人間だとは思うんだけど、またもや他人を犠牲に自分だけが助かろうとするのは小物。しかし前と違って今回は主人公に助けてもらったというのを嫌でも認めさせられたようなので、今度会う時は少しは関係性が好転してるのかねぇ。なんらかの和解がこの作品に通底したテーマのような気もするし。

バディダディ#7

 金髪主人公の嫁を失った際の過去話と子育て放棄、黒髪主人公の子育て奮闘記。主人公の嫁、主人公の仕事の際の巻き込まれ事故にて他界、しかも身重だったという設定。うーん、なんかだんだんダメになる感じ。結婚して身重になってるのにオマエまだ殺し屋家業を続けてたの?という疑問。おそらく嫁には内緒だったのだと思うが、もし内緒でなかったのなら旦那が殺し屋と知ってて結婚して子供まで作ってたの?になるし、嫁に隠して殺し屋を続けてたのも実入りがいいからだろうと思うのだけども、そうでなかったら、殺し屋の仕事中に巻き込まれ事故で妻を失い、それを引きずり続けているぐらいなのだから殺し屋をやってたことに後悔してそれを止めててもいいはずだが、それもやってないし、当然嫁が死ぬ前にも殺し屋家業に後ろめたさも感じてなかったんだろうと思うしかないが、だとすればもう自業自得なのでは?という感じ。ょぅι゛ょを引き取ったのも、この流れだと身重の妻を失って、もし妻が生きてりゃその子が同じぐらいの歳だろうぐらいに考えて、要するに代償行為として子育てをやってるって感じだが、少なくとも身重の妻を失ったことが彼にとっての重大な後悔要件なら、今回子育て放棄をしたのも、オマエ覚悟も資格もないだろーとしか思えないんで、ありゃりゃーやっちまったなこりゃ…みたいな。まぁ逆に後先考えずに中だしセックスして覚悟も資格もないのに子供を生んじゃって…という層には逆にピッタリ共感を誘える話になってはいるんだけど、制作陣それでいーの?ってところ。
 人を殺す仕事をしているのだから、その人の命を奪う行為がめぐりめぐって自分の身内に降りかかるとは因業な商売だが、そういう目に遭っても尚人殺しをやめられず、というかせめてそれ以前に子供が出来たらその子のためにも足を洗う決断とかフツーしてもいいんじゃね?ということなのだけども、そういう人としてアタリマエのことができていたらそもそもそういう問題は起こらないのだからこういう話を作ることはできなんだけども、ではその人の命の尊さとやらに主人公がいつ気付くのかという話をこれから延々見せられるってワケ?。いやまぁ主人公が子育てを通じて、人というものは大人になるまでに親からこんなにも愛情を注がれて生きてきたのかと気づいて、自分の業の深さに気づくというものと、子育てテーマが表裏一体として連関して物語が進んでいくという構造自体はアリとは思うんだけど、世の中にはネグレクトだとか虐待で育った子供もどうやら増えているようなので、そいつらにケンカ売ってんの?という側面もありーで。まだ折り返し地点だから今後の展開に期待…なんだろうけど、⤵⤵⤵みたいな…。

ツンリゼ#7

 悪役令嬢を救うため、周辺のキャラクターたちの協力関係を作り始める&実況を学校の球技大会でも披露して好感を得るの巻。うーん、正直周囲のキャラ達に事情を話してしまうのは、いわゆるネタバレであってそれって物語としては禁じ手なのでは?という気はする。これは前にも言った昔話は語り手や聞き手が気に入るように変化するもの、その結果として同じ話なのに各地でバリエーションが存在するという話の一種ではあるが、いくら自分が見たいように話を変化させるにしても限度があるだろーみたいな。そうでなければ上記昔話のバリエーションにしたって、一時期の話主聴主だけで盛り上がっても、その地域全体で全員とはいわないまでも一定以上の支持が得られなくては「いくらなんでもそれはねーわ、元の話の方が良い」となってしまうので、今の話の流れが果たして理想的な改変なのか、それともやってはいけない改変なのか、そのへんこの物語がどういう流れにするのかはよくわからんところ。ただ、設定としてゲームはセーブが出来ず、強制的に前の続きからやらされるということみたいだから、高校生男女の関わり方が悪かったからと言ってやり直しはできないわけで、今後なんらかの障害が出てくる*3とは思うので、なんらかの修正を余儀なくされる可能性はある。
 自分のやりたいことや夢があるんなら積極的に語っとけ、そうすれば自分ひとりで貼るアンテナより範囲が広がるから、チャンスが転がり込んでくる確率が上がる…みたいな要素がゲームヒロインと母親の対話の中に入れ込んであったり、そこそこ面白い要素も入ってるんだけど、展開一つで物語全体が台無しになりそうな可能性を織り込んできたのでなんか危なっかしいなーという印象。

変身ヒロインのその後四凸。

 今回ポイント到達は後半探索レベル92/200。

 もうイベントシナリオもキャラシナリオも全部開けたので、ステータスが上昇した以上の変化はなし。探索自体も途中の戦闘も時間を要しないのでサクサクログインサクサクログアウトできるのはありがたいが、なんか手持ち無沙汰やなー。

*1:蛇は川のメタファー。八岐大蛇の八岐は川がしょっちゅう氾濫して頻繁に河道を替えるということを表したもの

*2:天叢雲剣が鉄剣だから

*3:もし作品世界を統括する神のような存在がいてHEにしたいという高校生男女の願いはわかるけど、そうしたいならちゃんと物語として整えられるところは整えなさいみたいな制約が課されるようになってもおかしくない